猿沢池の生きモノは 受け取り方がそれぞれ違う    vol.57

◇ 猿沢池は、奈良公園にある

    周囲360メートルの池。

 

   興福寺五重塔が水面に映る風景は

   とても美しく、南都八景の

   ひとつになっています。

 

    風光明媚な猿沢池ですが、

    ここでは不思議な現象がみられます。

 

 ① 猿沢池の水は決して澄まない。

 ② 猿沢池の水は決して濁らない。

 ③ 猿沢池に水が流入する川はないのに

     常に水量が一定。

 ④ 猿沢池に水が流出する川はないのに

     常に水量が一定。

 ⑤ 蛙はいない

 ⑥ 藻は生えない

 ⑦ 猿沢池には毎年多くに魚が

     放たれるが魚は増えない。

 

 これを「猿沢池の七不思議」と言います。

 

◇ この世にも不思議な猿沢池を

 詠んだ歌があります。

 

「手を打てば、はいと答える 鳥逃げる  

                               鯉は集まる 猿沢の池」 

 

   奈良にある猿沢の池のほとりで、

   手を打てば茶店の人は「はい」と答え、 

   鳥は逃げ、鯉はエサをもらえる

   ものだと思って集まる。

 

すなわち

   住んでいる境涯により受け取り方は

   まったく変わるという意味です。 

 

   この和歌は、仏教の法話に

   用いられてきたもので、

   作者は分かっていませんが 

   様々なバリエーションがあります。

 

・手を打てば 仲居返事す 鳥逃げる 

                                 鯉は集まる猿沢の池

・手を打てば 魚は集まる 鳥逃げる 

                         下女は茶を酌む 猿沢の池

・手を打てば 鹿は寄り来る 鳥は飛ぶ 

                            下女は茶をくむ猿沢の池

                                                         等々

 

◇「茶店の人」と「鳥」と「鯉」の

     違いのように、

「上司」と「部下」と「お客様」も

  それぞれ立場が違うので、

  受け取り方も当然異なってきます。 

 

   相手の立場 や 立ち位置を考え、

   発言・行動することが大切ですね。

 

 

<今日の名言>

格好なんて悪くったっていいから、

男の気持ちをちゃん伝えてほしいんだよ、女は。

だいたい男と女の間っていうのは、

どこか みっともないもんなんだ。

後で考えてみると、顔から火が出るような

はずかしいことだって たくさんあるさ。

でも愛するってことはそういうことなんだろ、

きれいごとなんかじゃないんだろ。 

                                                    by 寅さん

スポンサードリンク

*今日一日の人生を大切に!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください