Categories: 人物に学ぶ

国債は田中角栄の英断によって始まった vol.329

 

◇ 日本はいつからこんなに国債を発行して、

 

「将来からカネを借りてくるようになったのか」

 

大前研一氏はそれを知りたくて、

当時の大蔵省で最初に計画課長をやった人に

話を聞きにいった。

 

もともと各省の予算配分をコーディネートして

歳入と歳出のバランスを取るのが、

大蔵省主計局の仕事だった。

 

それが一変したのは田中角栄元首相が

大蔵大臣になった 1962年

 

その大蔵官僚曰く、 

 

「その日を境に空の色が一変した」

 

「入ってくるカネを使っているだけでは

    日本は成長できない。           

    これからは、

    とにかく使うことを先に考えろ!」

 

田中大臣がそう言ってから、

赤字なら将来から借りてきても成長を優先する

 ”新しい方程式”  が出現した。 

 

この発想は当時としては

実に素晴らしいものであった。

 

田名角栄氏については、

やはり大したリーダーだったと思う。

 

将来から借金をしてでも

国にインフラを作らせて、

あとは民間に儲けさせる。

 

「繁栄して歳入が増えれば返せるんだから、

                     将来から借りて使えばいい」

 

という発想は、

成長期の日本においては見事な解決方法だった。

 

まさに アントレプレナー 

 

◇ その後、国の借金が膨らんだのは、

    成長期が終わったにもかかわらず、

   新しい国家運営のモデルを打ち立てることなく、

 

田中角栄氏の手法を引きずった

後の政治家と役人の問題であって、

 

田中氏のせいではなかろう。

 

それにしても オヤジさんはやはり大物だ!

 

<今日の名言>

・言っていいこと、悪いこと

   言ってよいとき、悪いとき

   言って良いひと、悪いひと

 

 ・数は力、力は金だ!   

 

・どんな境遇におかれて辛い思いをしても、

    天も地も人も恨まない 

           田中角栄

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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