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子供の格差の原因は家庭環境にある    vol.191

 

◇ 中学受験を目的とした塾に通う

小学6年生の学習時間はとても長く、

しかも学力の高さが目立つ。

 

しかし小学校高学年から塾に通うと

結構お金がかかる。

 

◇ もっとも教育費が高くかかるケースは

幼稚園から大学は私立校で、

しかも医歯学部への進学で自宅外通学である。

 

理工系のほうが文系よりも教育費用の

多くかかることは自明である。

 

理工系は実験設備が必要だし、

多人数教育ができない。

 

医歯系にいたってはそれがもっと

顕著なので、教育・研究費は巨額になる。

 

◇ 単年度による年収差によると、

男子の場合における中卒と比較して

 

高卒は 1.20倍

高専・短大卒は  1.26倍

大学・大学院卒は 1.69倍 

 

となる。

 

生涯年収においては、男子の場合、

 

高卒は  1.11倍  

高専・短大卒は  1.17倍

大学・大学院卒は  1.47倍

 

この数字はまさに教育の重要性を物語っている。

 

◇ 幼児教育の重要性は、非認知能力

高めるのに貢献する、ということに凝縮できる。

 

ここで非認知能力とは、その人の性格なり精神、

あるいは意欲に関する能力を意味する。

 

具体的には

 

忍耐力、自制心、協調性、指導力、

計画性、向上心、意欲。

 

◇ 秋田県、北陸3県の小・中学生の学力が

   高い1つの理由に、家庭での勉強時間が

  しっかり保たれていることがあった。

 

それを促す1つの方法は宿題の

量を増やすことにある。

 

また 夜の時間に子どもが勉強に励むには、

親が遊びほうけている姿を見せていては、

子どもだけが勉強する気にはならないだろう。

 

毎晩  父親が会社の帰りにパチンコに通うとか、

夜遅く飲んだくれて帰宅するといったことは、

なるべく避け、

 

静かに本を読むとか、静かに教養番組を見るとか、

 

「トンビ博士の教養講座」をチェックするとか、

 

そう いったことをしたい。

 

子どもは、つぶさに親のやっていることを

見ているのである。

 

◇ これを述べる根拠は、フランスの

   社会学者・ブルデューが「文化資本」

   名付けたことに由来している。

 

家庭の中で知的ないし文化的な雰囲気が

漂っていると、子どもはそれに自然と

馴染んで同じく知的ないし文化的な

人間になろうとする姿勢が芽生える。

 

ということらしい。

 

できの悪い息子の原因は、

本人のせいではなく

 

その親である夫婦がつくる

非文化的な家庭環境ということになる。

 

ヤッパリそうだったのか! と

 

変に納得している方も多いのではなかろうか。

 

今からでも遅くないので、

明日から文化的な生活に努めようと

思うかもしれないが、

 

子どもが15歳を過ぎていたら

もう 間違いなく 

 

手遅れである。

 

その場合は、子どもにこの件を伝授して

孫に期待しよう。

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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