◇ 佐賀藩には「弘道館」という
一大藩校があった。
生徒を内生と外生という
2つの校舎に分け、
まず、6-7歳になると
外生として小学に入れた。
それから16-17歳になると
中学に入れ内生にした。
25-26歳になって、
ようやく卒業させた。
しかし、ここからが
佐賀藩の厳しいところで、
年齢相応の学業を
成就できなかった佐賀藩士は、
罰として家禄の10分の8を除いた。
実に80%の俸禄カットであった。
現代でもこのくらい
給与をカットされたら、
必死で営業をやるかもしれない。
◇ さらに佐賀藩には、
武士が命をいとわず、
すさまじい奉公をする
藩風があった。
九州諸藩には、
そのような藩風のところが多く、
柳川藩、熊本藩、佐賀藩などは、
藩主への身の投げ出しかたが
半端ではなかった。
◇ 大隈重信は、
この佐賀藩の型にはまった
厳しい教育を批判している。
「朱子学が諸悪の根源」
と言っている。
つまり型にはまった
朱子学だけをやらせて、
朱子学的模範解答を答える者を
俵遇した。
そうしないと80%の家禄が
没収されてしまう。
大隈はこの教育が嫌いで、
「人間を同じ鋳型に入れる制度で、
藩士の不腸(ふき)の気性を失わせた」
「佐賀藩の学制は
幾多の俊英を凡庸たらしめた」
と総括している。 つづく
<今日の名言>
もしあなたが自分の人生の計画を作らなければ、
おそらくあなたは誰か他の人の計画に
組み込まれてしまうだろう。
ジム・ローン(思想家)
*自分の人生計画を作っていますか。
もしなければ他人の人生になって
しまうかもしれません。
今日一日の人生を大切に!