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歴史にみる教育のあり方⑥ vol.1083

会津藩では日新館の外でも

 子供の教育をした。

 

「ならぬものはならぬ」で有名な

 

「什(じゅう)の掟」

 

 である。

 

年長者の位言うことに

背いてはなりません

 

年長者にはお辞儀を

しないといけません

 

うそをついてはなりません

 

ひきょうな振る舞いを

してはなりません

 

弱い者をいじめてはなりません

 

戸外で物を食べてはなりません

 

戸外で婦人と言葉を

交えてはなりません

 

といい

 

最後に

「ならぬものはならぬものです」

と結ぶ。

 

やってはいけないことを

きっちり決めて、

 

それを理屈でなく学ばせる。

 

これが会津藩の特徴で、

たしかに教育効率はよかった。

 

この国の建ちは、

 まず形が与えられ、

 

 それにきまじめに従うことに

 向いている。

 

この有無をいわせぬ道徳教育は、

大きな効果をあげた。

 

しかし「ならぬものはならぬ」

というのは、

 

思考の停止であり、

負の側面も出てきた。

 

なぜダメなのか、

 

理由を主体的に考える文化が

育ちにくくなる。

 

しかも、会津藩では、

藩が決めた「形」を受け入れ

達成できた者から、

 

登用し出世させる

システムになっていた。

 

藩風として、

「かたくなで柔軟性に欠ける」面が

倍加されてしまった。

 

白虎隊の悲劇も

 これと無関係ではない。

 

 白虎隊の子供は

「殿様に殉じて見事に死ぬ」

そのような教育を受けていた。

 

それが会津武士であり忠義だ、と、

信じて止まなかった。

          つづく

 

<今日の名言>

ひとりひとりが重要であり、

それぞれに役割があり、

誰しもに現実を変える力がある。

ジェーン・グドール(動物行動学者)

*我々は使命を果たすために生まれてきた。
 だからそれぞれの人生には「目的」がある。
 自らの人生の目的や使命が明確になれば、
   大きな変化につながっていく。

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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