みなさんは「馬鹿」という
語源をご存じだろうか。
◇ 秦の趙高が皇帝に
献上するための狩りの帰りに、
「珍しい馬が手に入った」と
鹿を連れてきた。
そこにいた多くの家臣は
鹿とわかっていたが、
「それは鹿です」と言えば
恥をかかせることになるため、
その場では何も言わない。
後でこっそり、趙高に、
「もしかしたら鹿ではないかと
思うのですが」
「もし鹿を献上してしまったら
恥をかいてしまいます」 と、
耳打ちしてくるものは、
忠誠心の高い家臣として処遇した。
一方で、趙高の悪口を言い
馬鹿にしたものは処断された。
実は、これはすべて
趙高のトラップ!
家臣を見定めるために、
そのような茶番を演じた
芝居を打ったわけだ。
◇ これと同じようなことが、
政治の世界では日頃から
行われている。
人を試し、品定めすることは
好ましくないとわかっていても、
議員が国政を担う
国会議員である以上、
人や金のチェックは
諮員秘書がしなければならない。
そしてその秘書自身を選び間違えると、
辞任劇ということにつながりかねない。
◇ 故・田中角栄元首相は、
私がかつて、
人の悪口を言ったことがあるか!
誰か私が一度でも人の悪口を
言ったことを聞いたことがあるか!
私は一度もない!
男を磨くうえで、
絶対的な信用をつけるうえで、
欠くべからざることが
人の悪口を言わないことだ。
と言ったという
有名なエピソードがある。
やはり人間は 「信用第一」
ということだ。
今日一日の人生を大切に!