◇ 日本は四季がハッキリしている。
農作物を作り、日常生活を送る上で
季節の移ろいを敏感に感じとることを、
昔から大切にしていきた。
そこで、太陽の動きを基に
一年を二十四等分して季節を表わす、
中国伝来の 二十四節気 が
用いられるようになった。
◇「立春」「春分」「立夏」
「夏至」「立秋」「秋分」
「立冬」「冬至」 などは、
よく知られている。
季節の変化を詳細に表わすため、
二十四節気の各節気を
それぞれ三つに分けた、
七十二候 も作られた。
◇ 七十二候は主に動植物の様子が
短い文で表されいる。
「立春」を過ぎた頃は、
春の訪れを感じる「ウグイスナク」
五月初旬の「立夏」の頃は、
初夏を知らせる
「蛙(かわず)ハジメテナク」など、
それぞれの季節の様子が表現されている。
◇ 二月の下旬の今頃は、
草木が芽吹き始める頃の意味で、
「草木萌動(そうもくめばえいずる)」
と表わされる。
まさに、草木が動き出す季節の中に
今生きているということになる。
春夏秋冬の移ろいや
自然の恵みを感じながら、
巡りくる季節を
穏やかに迎えたい。
今日一日の人生を大切に!