◇ トンビは
「ニーバーの祈り」を常に思う。
米マサチューセッツ州の
小さな教会で、
神学者の
ラインホールド・ニーバーは
こう説いた。
◇ 神よ!
変えることのできるものについては
それを変える勇気を我に与えたまえ
変えることのできないものについては
それを受け入れるだけの冷静さを
与えたまえ
そして
変えることのできるものと、
変えることのできないものを
識別する知恵を与えたまえ
変える勇気と変えない冷静さ、
そして識別できる知恵。
(中略)
一日一日を生き、
この時をつねに喜びをもって受け入れ、
困難は平穏への道として
受け入れさせてください。
◇ 人が生きる上で持ちたい力、
それはどこの世界でも
求められるものだ。
日本では「不易流行」
という言葉を使う。
「奥の細道」の旅の間に
松尾芭蕉が体験した概念である。
「不易を知らざれば基立ちがたく、
流行を知らざれば・・」
世の中がどんなに変化しても、
絶対に変わらないもの
変えてはいけないものがある。
そんなことを松尾芭蕉は
言いたかったのであろう。
◇ 管理者の視点で解釈すれば
時代の変化に対応して、
絶えず会社の姿を新たにして、
変化を求め続けること。
◇ 伝統と革新は、
相反するものではない。
商いとは時代対応業。
何よりも大切なのは、
お客様の価値観を
常につかんでいること。
◇ では、そういった価値観や「今」を
知るためにはどうしたらいいのか。
流行のレストランの噂を聞けば
食べてみる。
話題のコンサートがあれば行ってみる。
有名な絵画があれば観てみる。
そういった自分の五感を磨きつづける。
それを怠ると、
気がつけば見えなくなる。
現在はすぐに過去になる。
最新設備は今日から老朽化が始まる。
そこを埋めていくのが
サービスかもしれない。
その連なりは、
時代を超えてつながっていく。
変えてはいけないものは
まさにそこかもしれない。
今日一日の人生を大切に!