◇ 日本の2020年度の一般会計税収は、
55兆円 前後となる見通しだ。
これは当初の予想を
8兆円も下回る、
リーマンショック以降では
最大の下方修正になる。
その結果、税収不足から
赤字国債の増発が必要となり、
2020年度の新規国債発行額は
初の 100兆円超え が
確実と言われている。
今後さらに新型コロナウイルスの
感染拡大が続けば、
追加の財政支出が必要となり、
日本の財政状態は悪化が加速する。
◇ 国債の増発は、債券マーケットの
需給関係を悪化させ、
通常であれば長期金利の
上昇をもたらす。
しかし、現状は日銀が市場で
長期国債を買い入れることにより、
金利上昇を抑えこんでおり、
既に発行された国債の半分以上は
日銀が保有しているため、
日銀の抱える金利上昇リスクは、
かなり大きくなっていることが想像できる。
◇ もし財政再建どころか、
財政赤字の拡大が続けば、
市場金利の上昇か、
日銀の信用リスクの顕在化 の、
いずれかがマーケットの
大きな問題となると予想できる。
◇ また、日銀の流動性供給は、
資産インフレにつながり、
リスク資産を保有している富裕層が
さらに資産を増やし、
経済格差を広げる要因と
なっていくことは間違いない。
目の前にあるコロナウイルスへの対策も
しっかりやる必要があるが、
その先にある経済的な危機への対応も
それと同じくらい、
いやそれ以上に重要になる。
お金に関する正しい知識を持ち、
リスクを取って行動することができれば
この危機を乗り切ることができる。
自分の資産は自分で守っていくしかない。
これから来る「大きな危機」に向けて、
いまからしっかり準備しておこう!
今日一日の人生を大切に!