◇ 菅首相の直近の失言の極めつけは、
国民皆保険の見直し発言だ。
1月13日の会見で
神保哲生氏から事前通告なく
医療の現状に対応すべく、
医療法と感染症法の一部の改正を
するつもりがないのかと問われた挙句、
「医療法について今のままで
結果的にいいのかどうか。
国民皆保険、多くの皆さんが
診察を受けられる今の仕組みを
続けていく中で、
まあ、今回のコロナがあって。
まあ、そうしたことも含めて、
検証していく必要があると思う」と、
頼まれもしない領域について
とんでもない問題発言を
繰り出すことになってしまった。
◇ 事前に開示された質問に対して
模範解答がなければ、
何もまともなことが答えられないのは
すでに国民周知の状況。
ここで国民皆保険中止を
示唆するかのような発言を
してしまったのは大問題であり、
単なる言い間違えなどとは
異なるレベルの失言といえる状況だ。
◇ 安倍前首相も決して口が
達者なわけではないが、
演説がうまく説得力のある
政治家ではなかった。
しかし、菅首相は
それに劣るとも勝らない状況で、
下手な語り口とうつろな目、
まったく何を言っているのか伝わらず、
そのくせ原稿があっても間違いだらけで、
国民に真摯に説明していく姿が
まったく見られない。
それが支持率を下げる原因に
なっているのは間違いない。
◇ ビルゲイツには
「絶対に五輪を実施する」
とコミットした菅首相だが、
現状のウイルス感染の状況では、
ワクチンが普及したとしても
7月に完全に終息して、
東京五輪を開催できる見込みなど
まったく見当たらない。
◇ 人類がウイルスに勝った証として
開催するなどとしたこの五輪も、
菅政権がウイルスに完敗した証として、
開催中止を発表することに
なるのではなかろうか。
この政権、
「桜が咲くまで持つのかどうか」が
非常に怪しくなってきた。
ご本人は一所懸命にやっていると
錯覚されているのかも知れないが、
国民への安全を保障する意味でも
一刻も早くお辞めになることが
もっとも正しい判断ではないかと、
トンビは思うのである。
皆さまはどうお考えだろうか。
完
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