◇ コロナに限らず、まるで先の読めない
一寸先は闇、そんな時代に突入した。
将来、どんなことが起こり得るのか
予測するのは大事だが、
必ずしも予測通りになるとは限らないと
認識した上で生きるしかない。
◇ 現に「100年に一度」クラスと
いわれるの出来事が、
ここしばらく
十年に一度以上の頻度で
襲いかかってきており、
どれだけ想定しても
想定外のことは起こりうる。
◇「今、この瞬間」
さらには、
「なんとなくイメージできそうな
数年から十数年先」 までを、
意識しつつキャリアの最適化を
図ろうと努めても、
不確実性の時代にあって
その「賭け」に敗れることも、
珍しいことではない。
◇ そう考えると、
大きく変化する世の中にあって、
うまくいかないことがあっても
それは能力の有無というよりも、
ある程度までは
運の問題に近いようにも思える。
◇ さいわい、
予測が的中し、賭けに勝利し、
環境に適応できたとしても、
そもそもが一寸先の闇の時代のため
かえって過剰に適応していた分、
環境の急変が仇となる。
そんなことも珍しいことではない。
◇ 今が江戸の中期ぐらいの時代なら
巨大な社会変動に遭遇することもなく、
人生を全うできたのかもしれない。
しかし、ますます変化が
加速する時代にあって、
おそらく、生きている間に、
「明治維新クラスの大変動を1回、
ないし複数回は間違いなく経験する」
くらいに覚悟しておいたほうが
いいかもしれない。
今回のパンデミックも
そのくらいの規模になっている。
◇ とはいえ、「維新後の世界」など
凡人の頭でいくら考えたところで
限界がある。
であるならば、
「予測を外したとき」
「想定外のことが起きたとき」
果たしてなにが頼りになるのか、
シミュレーションしておいても
いいかもしれない。
◇ 人生やキャリアにおいて、
最初から賭けに敗れてしまった、
あるいはある時点までは
うまく行っていたが、
途中で適応できなくなったとしても
「良好な人間関係の
プラットフォーム」
さえ持っていれば、
その関係性がセーフティネットになって
再起を遂げる糸口をつかむことができる。
◇ もしも自分が環境に適応できず
ふるい落とされたとしても、
多様性のあるプラットフォームに
身を置いており、
そんな多種多様な人とつながる
豊かな関係性に恵まれていれば、
「キャリア的、経済的に即死する」
可能性を減じられると思う。
◇ これが、今、たまたま時代に
最適化できているからこれでいい、
と考えて、
「孤高の人」を貫いていたら、
そのときはいいかもしれないが、
いざというときに環境変化に耐えきれず、
あっという間に窮地に陥ることになるだろう。
つづく
今日一日の人生を大切に!