恋の至極は忍恋と見立て候
「葉隠」
◇ 正式には「葉隠聞書」
武士道のあるべき姿と侍の心構えを
記した江戸前期の書物である。
佐賀藩鍋島藩士・山本常朝の
談話を筆録したもので、
「武士道とは
死ぬことを見つけたり」
に代表される尚武の思想で
全編が貫かれている。
◇ 色恋を取り上げたくだりは
異色のように見えるが、
主君に対する忠誠も、
見返りを求めることなく
一心に相手を想うことでは、
片想いの恋心と同じだと説いており、
やはりこれも武士道の枠内にある。
◇ 極上の恋とは
胸に秘めた片想いのことだ、
と述べた文章は以下のようにつづく。
逢ひてからは恋のたけが低し、
一生忍んで思ひ死する事こそ
恋の本意なれ
「恋のたけ」とは品格のことらしい。
逢うとその時点で品格が下がるらしい。
最近はネットで出会ってすぐ会うから、
品格は下がりぱなしということになる。
だからといって
「一生忍んで思ひ死」する恋いをするのは、
なかなかつらいものがあるが、
これがなかなかオツであり、
この忍んだ想いの中に
恋の本質があると「葉隠」は
教えている。
「葉隠」は大変勉強になりますな~~
<今日の名言>
本は最初から読み始めるが、
ビジネスは逆だ。
最後から始めて、
そこに達するために
しなければならないことをする。
ハロルド・シドニー・ジェニーン
(元ITT経営責任者)
*アメリカの伝説的な事業家。
日々積み重ねるのではなく、
ゴールを想定してから逆算して
その日の課題をこなしていく。
もし仕事で悩んでいたら、
このやり方を実践してみるといい。
今日一日の人生を大切に!