◇ 病院で看取る場合は
何の問題もない。
家で看取る場合は、
事前に準備しておかなければ
ならないことがある。
「たとえば朝起こしにいったら
死んでいた場合、
どう対処したらいいのか?」
まだ息があれば救急車を呼べるが、
亡くなって見つかった場合、
どのようにするべきか。
◇ 結論から言う。
往診してくれる医師を
探して事前に頼んでおくことだ。
在宅で死亡した場合、
主治医が「死亡診断書」を
書いてくれれば何も問題はない。
死亡診断書を書いてくれる
主治医を探しておくことだ。
◇ ほとんどの場合、
親族が亡くなったら、
死んでいるにも関わらず
救急車を呼んでしまう。
親族の死に直面したときに、
どれだけ冷静でいられるか?
それはわからない。
冷静に対処できればいいのだが、
通常、家族は慌ててしまい、
取りあえず救急車を呼んでしまう。
救急車を呼んで、
救急車が到着して、
親族が亡くなっていることがわかったら、
救急車はそのご遺体をそのままにして帰る。
そしてすぐ警察に連絡が入り、
(多分、連絡するように
義務付けられているのだろう)
救急車の代わりに
おまわりさんがやってくる。
◇ おまわりさんが来たら、
そこから家族全員の事情聴取が始まる。
要するに、
誰かが殺したのではないか?
という疑問を晴らすために、
家族全員から事情聴取をする。
おまわりさんは、
親族が誰かに殺されたのではないか?
という疑問が晴れるまで質問する。
家族全員に1人づつ、
それは丁寧に質問を繰り返す。
そんなことを、
事情聴取をされた遺族から
聞いたことがある。
「殺人犯扱いされた」と怒っていた。
◇ 質問は、
誰が遺産相続人になるのか?
どのくらい遺産があるのか?
昨夜、亡くなった親族と
喧嘩した人はいなかったか?
家族関係・仲の良さ悪さ等、
あらゆることを聞かれるそうだ。
家族全員の数時間に及ぶ
事情聴取のあとで、
やっと解放されることになる。
◇ この事情聴取を受けないで
済ませる方法はたった1つだけだ。
親族が亡くなっていたときに、
絶対に救急車を呼ばないことだ。
では、親族が亡くなっていたら
どうすればいいのか?
それは、救急車を呼ぶのではなく、
主治医を呼ぶ!
そして、主治医に来てもらって、
死亡診断書を書いてもらえばいい。
そうすれば警察もおまわりさんも来ないし、
不愉快な事情聴取を受けることもない。
◇ 今からでも遅くはない。
往診をしてくれる医師を探すことだ。
通常、往診を引き受けてくれる医師ならば、
死亡診断書を書いてくれる。
もちろん、万が一のときに
死亡診断書を書いて貰えるかどうか
確かめておいたほうがいい。
万が一のときだけ往診をお願い出来るか
死亡診断書を書いてくれるかどうかを
聞いておこう。
コロナ禍の時代、
どの家庭にも大いに考えられることである。
今日一日の人生を大切に!