◇ 代表的な仮想通貨
「ビットコイン」の
価格上昇の勢いが止まらない。
2020年12月には一時、
ドル建てで最高値を更新。
17年のバブル期の水準を上回った。
そして年が明けた現在も上昇を続け、
現時点、290万円を超えてきた。
仮想通貨の存在が法定通貨を脅かす時、
世界経済はかつてない変化に見舞われる。
「ビットコイン」とは何者か、
その正体をシリーズでお伝えする。
◇ かつて電話に代表される通信は
国家総がかりの事業であった。
国土にくまなく電柱を立てて、
電線を張る。
膨大な投資を必要とする
通信インフラの整備はそれゆえ、
豊かな先進国、あるいは急成長する
国しか実現できなかった。
通信インフラが整備できた国は、
情報をいち早く流通させることで
さらに経済を発展させ、
先進国と発展途上国の差は
ますます広がった。
その状況を一変させたのは
携帯電話の登場だ。
巨額の投資を必要とする
電線インフラは不要になり、
電波を中継する基地局整備に
必要な投資は、
電線インフラよりも
はるかに少なくて済む。
発展途上国の人たちも手軽に情報に
触れることができるようになり、
経済のみならず政治の面でも
大きな変化が生まれた。
◇ さて、今回のテーマである
「ビットコイン」
もしかしたらビットコインは
携帯電話のような存在になるかもしれない。
国家の信用力をもとに発行される通貨と
経済の血流たる決済もまた、
かつての通信インフラと同様、
国家の管理下にある。
ビットコインはそれに風穴を開ける
可能性がある。
加速度的に進むIT(情報技術)の
進化を背景に、
国家の思惑を超えて、
利便性を武器に広がり続けている。
もちろん否定的な意見が
まだ多いのは事実だが、
単なる否定からは革新は生まれない。
次々に生まれている仮想通貨が今後、
世界でどう展開していくのか、
まったく目が離せない。
つづく
<今日の名言>
人生に夢があるのではなく、
夢が人生をつくるのです。
*やはり夢が何よりも必要です。
今日一日の人生を大切に!