◇ 未だ混乱は続いているとはいえ、
バイデン氏の当選がほぼ確実となった
アメリカ大統領選。
しかしながらトランプ大統領に
煽られた支持者たちによる
暴動の可能性も囁かれており、
予断を許さぬ状況となっている。
この先アメリカ社会は、
どのような方向に進んでゆくのか。
◇ NYダウや金価格も上昇している。
一部の投資家はリスクオフに
動いているが、
多勢はリスクオンを
維持しているようである。
そして、トランプ支持者の集会や
開票中止を訴えるデモで、
多くの人が集団で行動している。
このため、コロナ感染者数が、
1日で12万人を超えてきている。
◇ 現時点、
バイデン氏の勝ちになっているが、
法廷闘争になり、
大統領の決定が遅れると、
迅速な財政出動もできなく、
株価は下落の方向にシフトする。
トランプ氏が法廷闘争しても、
最終的にはバイデン政権になる。
しかし、コロナ感染拡大で、
欧州のようなロックダウンを
バイデン次期大統領が行うと、
景気は後退する危険もあり、
財政出動の量が制限されてしまう
リスクも出てくる。
いずれにせよ、長引くと、
コロナ感染と大統領選挙の混乱
という2つの事態で、
米国の経済は大きな痛手を
受けることは間違いない。
◇ 米国衰退の原因は、
熱狂的なアジテーション能力のある人を
大統領にしたことにある。
そして、その結果、
左派のウォーレンが財務長官になれば、
法外な財政出動による
赤字支出を伴う社会主義政策になる。
現在、多くの人が
家賃滞納に追い込まれている。
このため、
追加の特別給付が必要になっている。
それもコロナ感染が短期に終わるはずもなく、
長期間の給付になる。
この給付と財政出動の結果は、
国債金利の上昇とドル安をもたらす。
それと、アマゾンなどのハイテク企業や
富裕層への極端な増税になる。
◇ 米国は、国内の混乱が増すと、
国内での特別給付などに予算が回り、
軍事費や援助費を減らすしかない。
このため、国外の問題を解決する能力は
大きく減退する。
このような米国の混乱を尻目に、
中国は南シナ海の占有や
台湾への締め付けを強化することになる。
そして同時に尖閣諸島への締め付けも
強化してくることは想像がつく。
しかし、中国包囲網などの外交的な動きは
米国と協調して行う必要があり、
米国の戦略を確認するまでは、動けない。
ということで、中国とロシアとっては、
まさにチャンス到来ということになる。
つづく
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