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フリーランスとしての生き方 ①  vol.853

時として「自由業」と表現される

 「フリーランス」は、

 

 忘れ去られた「バブル期」には

 憧れの職業であった。

 

役所や会社などの組織に

束縛されない働き方、

 

コピーライター、フォトグラファー、

ミュージシャン、コンサルタントなど、

 

クリエイティブ系のカタカタの肩書、

そして著名人に代表される高収入

 

フリーランスとしての働き方こそが、

憧れのゴールという時代も確かにあった。

 

その後、バブル崩壊や長期デフレ、

    リーマンショックと続いた

    日本経済力の低下により、

 

企業は外部への委託費を大幅に削減し、

雇用済の「企業戦士」を酷使する

「ブラック企業」が主流になった。

 

企業から外部への発注が激減、

フリーランスの魅力も失せてしまった。

 

その後、日本を代表する

  広告代理店・電通が引き起こした

  労働基準法違反と社員の自殺という事件は、

 

労基署からの是正勧告および

同社社長の引責辞任に発展し、

 

日本社会に「ブラック企業」

「働き方改革」という言葉を定着させた。

 

これにより各企業とも

従業員の労働時間削減に邁進、

 

これにより外部への業務委託が

増加する傾向を生み出した。

 

また会社組織の規制緩和により、

副業、複業促進」という副産物も

 新たに生まれた。

 

サラリーマンでありながら、

フリーランスとしても業務遂行する潮流も

珍しくなくなった。

 

これにより、

会社員として企業に縛られないと

「生きていけない」という概念が崩れ、

 

現在は副業や業務委託専門の

募集サイトも現れ始めた。

 

2020年に入り、

 そこへ追い打ちをかけるように

 新型コロナ・ウイルスが世界を席捲。

 

社員は出社停止で、

テレワークという事態も珍しくなく、

 

自宅で仕事をするのが

「普通」という感覚が定着すると、

 

「通勤しない=会社の束縛なし」

 

という認識が広がり、

 

会社員とフリーランスの間を隔てていた

心理的障壁が取り除かれてしまった。

 

20世紀までは「フリーランスへの転身」は

「会社を辞め、ひとりで喰って行く」

という覚悟を強いられていたが、

 

現在は副業として

フリーランスの業務を追加していく

という時代へと移り変わっていった。

 

テレワークにより

  物理的に移動することもなく、

 

 「定時で本業を終了し、

   以降は副業の時間」と、

 

 切り替えられる環境も

 整えられるようになった。

 

昭和、平成の時代の,

 

「ひとつの企業に勤め、

 定年で退職金をもらう」

 

という生き方は、

ここに来て、崩壊してしまった。

 

60歳の定年まで勤務しても

 

「人生はまさに100年時代」

 

残り40年を無収入で生きて行くのは、

そうとう難しい。

 

だが、フリーランスに

定年はない。

 

そう考えると、令和の今、

フリーランスとして働き方は、

必ず視野にいれるべき人生の選択肢と言える。

 

「働き方改革」

「新型コロナ・ウイルス」

  により、

 

「一億総フリーランス」という時代が

  やって来るのである。 

                               つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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