◇ ここに面白いデータがある。
総務省が発表している
「労働力調査」に、
就業者の数字と雇用者の数字が
1953年(昭和28年)から載っている。
就業者とは働いている人、
雇用者とは雇われて働いている人で、
いわば会社員のことである。
その数字を見ると、
2018年12月時点での就業者数は
6668万人 で、
そのうち雇用者は、
5938万人 となっている。
つまり、働く人の中で会社員は
約9割 を占めている。
ところが、1953年12月の統計を見ると、
その比率は 約4割 にすぎない。
つまり、昔は今よりも
会社員がはるかに少なく、
自営業などで働く人が
多かったということになる。
◇ 日本が高度成長を続けて
行く中で会社員が増え、
定年制度が定着するにつれて、
老後が大きくのしかかってくるように
なってきたのだ。
定年は仕事を強制的に
終了させられるようなものだ。
会社員が増えることによって
定年が一大事となり、
人生における最後にして
最大のイベントになってしまった。
◇ 社会構造は急に変わることはない。
今後も会社員が
働く人の中心である時代は続く。
定年したら、
「ハイ仕事はおしまい」ではなく、
生涯現役で働くことができる術を
今から準備しておく必要がある。 完
今日一日の人生を大切に!