◇「100年前の法則?
そんな古めかしいものが役に立つのか」
中には疑問に思う人が
いるかもしれない。
高度経済成長期やバブル期のように
市場が年々拡大しているときは、
ランチェスター法則の重要性は
差ほど高くない。
2位に甘んじていても
業績は伸びたからだ。
しかし、これからの日本は、
人口減少と少子高齢化が同時に進み、
多くの分野で市場が縮小していく。
また生産人口も減る。
こうした逆風下で、
2位以下の企業が1位と
同じような経営をしていたら、
ほとんど利益がでなくなる。
安定した収益を確保するためには、
もはや1位を奪取するしかない。
そのために「ランチェスターの法則」は
とても有効になる。
◇たとえば近江(おおみ)商人だ。
近江商人には、
すぐ近くに大阪商人という
強力なライバルがいた。
大阪商人は東海道を販売拠点として
しっかり押さえていたので、
同じ場所で勝負したのでは勝ち目はない。
そこで中仙道など、
大阪商人が進出してない場所に絞って
商品を展開することで、
繁栄を手にしてきた。
◇ 何百年たっても、
経営の原理原則は
大きく変わっていない。
経営環境が厳しい時代だから
こランチェスターの法則の
原理原則に立ち返る必要がある。
最近はインターネット通販が普及し、
地方の小さい店が全国の顧客を相手に
商売できるようになった。
そうした時代背景からも
ランチェスターの法則が見直されている。
同業他社に追いつけなければ、
撤退するしかない。
コロナ禍の時代、
いまこそランチェスター経営を
学ぶべきときである。 完
<今日の名言>
世界一の山に登るのは、
ほかの企業がやればいい。
パナソニックがやるべきことは、
新しい山をつくることだ。
変化に挑戦するからこそ苦悩があり、
変化を継続するからこそ発見がある。
私はこの変化を楽しみます。
(パナソニックの広報サイトの
社員からのメッセージ)
今日一日の人生を大切に!