◇ 地球上には
さまざまな文明や文化がある。
このような文明や文化の違いは、
まず考え方や行動にも表れる。
つまり、文化・文明により
「ものの見方」が全く違ってくるのだ。
「ものの見方」が違えば、
同じデータや情報をインプットしても、
アウトプットの結果は
全く違うものになってしまう。
このアウトプットの結果の違いが
双方に微妙な思考のズレを
生んでいるということになる。
この微妙なズレを、
心のどこかで感じつつも、
欧米の違うルールで
どんどん進んでいく社会に流され、
いつのまにか日本人らしさが
失われているということになる。
◇ ところで、
みなさんは海外寿司を
食べたことがあるだろうか。
アボガドが巻いてあったり、
エビ天が巻いてあったり。
マンゴーソースや
チリソースがかかっていたり・・・。
多くの日本人は
「こんなのはお寿司じゃない!!」と言うが、
これは日本の寿司とは違う。
現地の文化をうまく取り入れて
発展した海外の寿司なのだ。
では、インド人が日本のカレーを見て
「こんなのカレーじゃない!」 と言ったら、
何と答えるだろうか?
おそらく
「これは日本のカレーだ。何が悪い!」
と言うだろう。
本来、日本人は、海外のものを柔軟に受け入れ、
日本流にアレンジし発展させるのが得意なはず。
つまり「和魂洋才」のバランス感覚が
これからは必要だ。
◇ 養老猛氏は文明について、
このように言っている。
日本という国は教育や訓練によって、
技術やノウハウを人に蓄積させてきた
『人の文明』 である。
それに比べて西欧の社会は
人を育てるよりも道具の進歩によって
社会を機能させる『道具の文明』と言える。
『江戸の智恵』(PHP研究所)より
「人の文明」と「道具の文明」を
バランスよく融合させることが、
これからのグローバルな世界を
生き抜くコツである。
<今日の名言>
人生は石材なり。
これに神の姿を彫刻するも
悪魔の姿を彫刻するも、
各人の自由である
エドマンド・スぺンサー(イングランドの詩人)
*人生にどんな彫刻をするかは本人しだい。
何が起きても、それは神の仕業ではなく
自分の責任として考える。
今日一日の人生を大切に!