◇「情報の三角測量」
という言葉がある。
SNS等で我々が受け取る情報は、
発信者によって必ず
「歪み」が生じた形で発信されている。
そこで、受け取った情報を100%
真に受け取るのではなく、
客観的に捉えるように努めるという
「バイアスの補正」を常に心がけなければ、
世界を正しく理解することはできない。
◇ たとえばGPSを利用した
カーナビなんかも、
地球の軌道上に飛んでいるGPS衛星を
3つ同時に捉えることにより、
緯度、経度だけでなく高低まで捕捉でき、
地球上で自分の位置が明確になる。
同様に、あるひとつの情報だけでは、
事の信憑性を把握できずに、
自分の進む方向を判断することも
できないというわけである。
◇ また「三角測量」と
似たような言葉で
「三角貿易」という言葉がある。
辞書で調べると、
二国間の貿易では
収支の均衡がとれない場合、
第三国を介入させて
全体の収支の均衡を図り、
貿易量を拡大しようという貿易方法。
(三省堂 大辞林)
といった説明がでてくる。
そこで得られた情報を
さらに他者に流通させる。
そんなサイクルを繰り返すことによって、
自身を富ませる、
そして他人も富ませることが
可能になるのではなかろうか。
◇ そして、この情報のやりとりは
原則として対面で行われるため、
お互いの生きた情報、鮮度の高い情報、
内輪話でしかやりとりされない情報が
入手できるようになる。
このような交易を継続的に
実施することによって、
活字のみから得た知識による
博覧強記ではなく、
人を介して得た生々しい情報を
持つ人間となるための有効な一手段と
なるのではないかと思われる。
◇ このように
「情報の三角測量」や「情報の三角貿易」
というメタファーをもつことは、
情報交換という交易における
我々の大きな利点となるのである。
<今日の名言>
会社で働くなら知恵を出せ。
知恵のないものは汗を出せ。
汗も出ないものは静かに去って行け。
土光敏夫(元経団連会長)
*知恵と汗のバランスが大事です。
今日一日の人生を大切に!