Categories: 学習法

授業を止めても学びは止めない中国のオンライン教育 vol.742

中国では、

 コロナウイルスの影響より、

 

 冬休み明けに学校が

 全部閉鎖されたものの、

 

政府が「停課不停学」方針を宣言し、
    (授業を止めても学びは止めない)

 

各教育機関がオンライン上での

授業を開始した。

 

その恩恵を受け、

  教育・学習アプリ全体のDAUは、

 

*DAU :1日あたりのアクティブユーザー

 

2020年冬休み前(2020/1/21/8)の

8,700万人から、

 

冬休み後(2020/2/32/9)の

12,700万へと46%増加した。

 

 

その中でも、幼稚園から高校終了

 (12年生/高校3年生)までの

  教育を示すK12教育」

  DAUが大きく伸びており、

 

冬休み前後において

2,381万人増加している。

 

上図のアプリ全体における

冬休み後のDAU増加数ランキングを見ると、

 

仕事効率化アプリ、

オンラインビデオアプリに次いで

「K12教育」3位に食い込んでいる。

 

コロナウイルスの影響を受けて、

 教育アプリだけでなく、

 

大手IT企業もこぞって

オンライン教育に参入している。

 

例えば、Alibaba

オフィス用管理ツールDing Talk

「オンライン授業」機能を緊急で追加し、

 

102人までがオンラインビデオに

同時参加出来る機能や、

 

出欠管理や通知機能などを無償提供し、

多くの教育機関で採用されている。

 

その結果、休みたくても休めないと

学生の恨みを買い、星1の低評価が殺到した。

 

実はコロナウイルスが流行る前にも、

  中国のオンライン教育市場は

  成長領域として注目されていた。

 

中国のコンサルティングファームである

前瞻産業研究院の研究報告によると、

 

2019年のオンライン教育の

ユーザーは 2.59億人

 

市場規模は 2.4兆円 

大きな市場になっている。

 

市場規模だけに着目すると、

2016年の約1.1兆円 から

毎年2030%以上伸びていることがわかる。

 

 

その中でも、特に中国の

 K12(幼稚園から高校終了まで)

 オンライン教育の市場が

 大きく増加しており、

 

同コンサルティングファームの

報告によると、

 

2017年には約4,481億円

対前年比で52%も伸びている。

 

2017年におけるオンライン教育市場全体に

占める割合は31%だが、

今後も大きく成長していくことが見込まれる。

 

一方、日本のオンライン教育の

 市場規模は、

 

矢野経済研究所の予測によると

2019年で 2,279億円

 

中国の市場規模の方が

10.5も大きくなっている。

 

また、成長率は前年の2018

 に対して4.3%程度となっている。

 

中国の人口スケールを加味すると

市場規模の差は妥当だと思われるが、

 

成長率を比較すると中国市場が

急成長していることは明白だ。

 

そのくらい、

中国は教育に対して熱心だということだ。

 

日本では、

 すでに新年度が始まっているが、

 授業が始まっていない学校が多数ある。

 

オンラインでの授業等についても

計画はあるものの、まだ先の話しであり、

具体的には伝わってこない。

 

これに対して、中国は、

国内が悲惨な状況下でも

「学びを止めない」

という姿勢を貫いている。

 

オンラインビジネスの成長戦略も大事だが、

 

それよりも増して、

自国の子供達の学びを止めないという、

 

教育に対する確固たる姿勢の方が

大事ではなかろうか。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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