◇ 新しい星はどうやってできるのか
ご存知だろうか。
星雲と星雲がぶつかったときに、
新しい星ができる。
◇ 実は新しいアイデアもこれと同じ。
意図的ではないけれども、
それまで遭遇することのなかった
考え方がぶつかったときに、
新しい発想が生まれる。
◇ スティーブ・ジョブズは、
ピクサー社の本社ビルを建てるとき、
関係のない部署の社員同士が
頻繁に顔を合わせるように設計させた。
具体的には、ビルのど真ん中に
カフェテリアなどをつくり、
社員が移動するときに、
必ずそこを通らないといけないようにした。
◇ ふだん電話でしか話さない人に、
たまたま会うと、
「そういえばね」という話になる。
この「たまたま」の話が
新しい付加価値を生むということ。
そう考えると、計画的に偶然を作れば、
アイデアが生まれやすくなるということだ。
◇ マサチューセッツ工科大学の
20号館は、
第二次世界大戦中、
レーダーなどの軍事技術を開発するために
急ごしらえでつくったものであった。
粗末な作りで空調も悪く、
そこに大勢の研究者が集められて働いていた。
戦争が終わっても
オフィススペースが足りないので
そのビルをそのまま使っていたところ、
なぜかそこからどんどんすごいものが
発明されるようになった。
◇「計画された偶然性」は
「飲みにケーション」とは
質がまったく違う。
気が合う人たちと
夜遅くビールを飲みながら会っても、
偶然の話にはなかなかならない。
会社のグチとか、家族はどうしているか、
そんな話になりがちだ。
狙い目は、
「頻繁に会わない人」
や
「自分とは専門分野が違う人」
そうするとまったく違う
ものの見方や世界観が
ぶつかり会うことになる。
◇ 思いもつかなかった新商品や、
意外なソリューションは、
日常の外にあることが多い。
同じ会社の人とばかり飲んでいても、
そこからは新しい付加価値は生まれてこない。
たまには、まったく違う匂いの異星人と会い、
違う世界の話をすることにより
新しい気づきが得られるものである。
<今日の名言>
高く、堅い壁と、
それに当たって砕ける卵があれば、
私は常に卵の側に立つ
村上春樹
*何事もリスクを怖れず
立ち向かうことが大切です。
今日一日の人生を大切に!