◇ 若い娘に化けて呉服屋を
ゆすろうとした弁天小僧は
見破られて居直る。
「そうよ。金が欲しくてきたのだ。」
「塩噌(えんそ)に困るところから、
いっぽん(百両)ばかり稼ごうと・・・」
歌舞伎の「白波五人男」浜松屋の場である。
「塩噌」は 塩と味噌、転じて、
日々の生活を意味する。
◇ 給与は「サラリー」が
塩を意味するラテン語の「サール」に
由来することは知られている。
今年の春闘は、
給与の賃上げの水準だけでなく、
働き方や人事評価のしかたなど
議論の対象が幅広くなっている。
また、新型コロナウイルスの
感染拡大の影響もあるとみられ、
春闘の集会を開催しない労組も多数あるようだ。
こちらの塩にも、何となく
しょっぱい印象が残る。
いつになれば景気の行方に
ひと安心できるのか、
新型コロナウイルスのおかげで
まったく先が読めなくなった。
◇ 安倍首相が弁天小僧ばりに
自信たっぷり、
「しらざァ言って聞かせやしょう」と、
大見得を切る日が、
じれったいぐらいに待ち遠しい春である。
今日一日の人生を大切に!