◇ 静岡県賀茂郡河津町では、
毎年2月上旬から3月上旬までの
1ヶ月間、
「河津桜まつり」を開催し、
期間中、およそ100万人もの見物客で賑わう。
◇ 日本で最も有名な桜の品種の
「染井吉野」は見事な花を咲かせつつも、
満開から3日ほどで、散り始める。
一方の「河津桜」は
見頃の期間が約一ヶ月と長く、
本州一早咲きの桜として知られている。
◇ 河津の桜は、
1人の町人が河津川沿いで、
雑草の中に芽吹く桜の苗木を偶然見つけ、
自宅の庭に植えたことが始まりだ。
その華麗で淡紅色の花に見せられた
関係者の尽力により、
一本の桜が全国に
名を馳せるまでになった。
◇ そこには、花を愛でる気持ち、
美しい花を多くの人に
見てもらいたいという
思いやりの気持ちがあった。
単なる「町おこし」ではなく、
それぞれの情熱と一体感が結実し、
大きな成果を生み出した。
◇ 桜を見るということだけでなく、
名所旧跡にかかわる多くの人の働きに
感謝しつつ、
日本の風情や 文化を楽しみ、
後世に伝えていきたいものだ。
今日一日の人生を大切に!