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日本の「見える未来」と「見えない未来」② vol.692

日本には「見える未来」

 「見えない未来」がある。

 

日本の「見える未来」とは

少子高齢化社会という

必ず訪れる未来のことだ。

 

一方で、日本には

「見えない未来」もある。

 

色々な可能性があるが、

現時点ではどちらに転ぶか

わからない未来のことだ。

 

 

そして、その「見えない未来」において

新たな成功体験をつくれるのは、

 

過去の成功体験に捕らわれることのない

若い世代の他ならない。

 

団塊の世代や団塊ジュニアが

主役となる時代は終わった。

 

日本の「見える未来」とは、

   「人口動態」

 つまり、日本国内の未来のことだ。

 

国内だけに限定すると、

そこには「暗い未来」しか見えない。

 

「見える未来」は本当に暗い。

 

では、国境という枠組みを取っ払うと、

どのような「見えない未来」があるのか。

 

アジアにおいて中国、韓国やタイは、

 日本と同じように、

 

 これからは、

 少子高齢化社会へと向かう国々になる。

 

一方、インドネシアの人口は

世界4位にランクインする 2.6億人

 

日本の人口の倍であり、

年齢の中央値が 28

ミレニアル世代の年齢だ。

 

日本と比べて 20

若い国ということになる。

 

また、少し遠いインドの人口は

13億人、年齢の中央値が 27

 

これからインドは中国を追い抜いて、

人口世界第1位の国になると

推測されている理由は、

この人口動態の違いから見える。

 

そして、日本から見ると

  地球の反対側にあるアフリカ大陸。

 

54ヶ国を合わせると人口は

インドとほぼ同じの13億人だが、

年齢の中央値は 19で、遥かに若い。

 

今世紀、世界で最も人口が増えるのは

アジアではなく、倍増するアフリカ大陸であり、

 

2050年の世界では4人の内1人が

アフリカ人になる。

 

世界の人口は若い。

 

そして、途上国に暮らす

その多くの若者たちが求めている未来は、

日本人が当たり前と思っているような社会だ。

 

職に就いて、お金を稼ぎ、

生計を立てて、家族を養う社会だ。

 

ここにかなりの長期的な成長の

伸びしろがあり、

 

その成長に様々な側面から貢献できる

日本企業や日本人がいる。

 

しかもかつてのような資源を

乱用したむやみな物質的成長とは異なる、

 

サステナビリティを重視する

成功体験をつくれる可能性もある。

 

若い世代が社会の主役となっている

多くの国々の持続的な成長を促すことで、

その恩恵を日本社会に還元する。

 

これは、一つの例に過ぎない。

 

年初から米・イランの対立や

  米中の貿易摩擦等、

 

世界情勢が緊迫していて、

未来が更に見えなくなった。

 

ただ、世界に目を向ければ、

日本の「見えない未来」には、

まだ様々な可能性がある。

 

しかし、その「スイッチ」が

日本の若い世代に入らないと、

 

日本に残される未来は、

少子高齢化社会に留まり

停滞する「見える未来」に成り果てる。

 

どちらの未来が魅力的であるかは

明らかだ。

 

日本は大事な時代の節目を

迎えているのである。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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