◇「株(くいぜ)を守る」
という言葉がある。
このことわざは、その昔、
ある農民が自分の畑にあった
切り株にウサギがぶつかって
死んだのを見て、
「これはいい!」
と思って、
その後は何もせず、
ただひたすら 再び、
ウサギが切り株にぶつかる
ときを待ち続けた。
起こるはずもないのに。
そんな故事に由来する。
◇ 愚かにも程がある。
だが実生活で、
この農民と同じことをしている人が
いるように思えて仕方ない。
◇ トンビは、こうした姿勢は
「座して死を待つ」
という行為に等しいと思う。
「座して死を待つよりは、
出でて活路を見い出さん」
これは諸葛孔明の言葉だ。
武器を持ち戦うこともせず、
手をこまねくだけでじっと何もしない、
まさに農民の態度と同じように映る。
人生や会社の中で自ら行動することなく、
ただ時が流れるのを、
チャンスが訪れるのを、
待っていても何も変わらない。
自らの運命を押し開けるために、
チャンスを切り開くために、
リスクを怖れず、失敗を怖れず、
扉を叩きまくる必要がある。
今日一日の人生を大切に!