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“少子高齢化”の時限爆弾で日本は終わる ① vol.505

 

いよいよ「平成」が終わる。

 

平成」は198918日から始まり、

 2019430日に終わる。

 

平成」は大きな戦争に

巻き込まれることなく30年が過ぎた。

 

それは、第二次世界大戦で

激しい辛苦に見舞われた日本にとっては

幸運なことだった。

 

しかし、経済的な観点から見ると、

平成」は決して平穏ではなかった。

 

◇ 1989年と言えば、

    バブルがいよいよ終わろうとしていた

    最後の年である。

 

別の言い方をすれば、

バブルは平成元年の最後の日に弾け、

 

平成」は30年間ずっとバブルの後遺症に

 苦しみ続けた時代であったとも言える。

 

平成」は決して悪い時代ではなかったが、

 

平成」に就職活動をしなければ

 ならなかった世代にとっては、

 苦しい世代であったのだ。

 

この世代の仕事と経済を巡る苦しみが、

結婚率の減少や、少子化を生み出すことになり、

 

次の時代「令和」に巨大な問題として

引き継がれていく。

 

令和」の時代は

     どのような時代になるのか。

 

率直に言うと、平成の30年に渡って

放置され続けてきた「少子高齢化」の

時限爆弾が次々と爆発していく

時代に入っていく。

 

国には多くの世代が共存し、

人々はひとつずつ年を取る。

 

そのため、人口がどのように変わるのか、

というのは予測できる事態である。

 

元号が新しくなり、

気分が一新されたとしても、

国民の年齢が若返るわけではない。

 

つまり、人口動態の動きによって、

何が起きるのかはトンビのような素人でも

だいたい予測できるのである。

 

では、人口はどのくらい減るのか。

 

39ヶ月の太平洋戦争で失われた人口

         213万人

・この先50年で減少する人口

        3,901万人

 

こらから50年で、

太平洋戦争で失われた人口の

20倍程度の人口が減少することになる。

 

  では「令和」に何が起きるのか。

 

     それは、「少子高齢化」という

    「毒」の蔓延だ。

 

少子高齢化」は、

ある日突如として起きた問題ではない。

 

20年も前から

「このままでは日本は危険なことになる」

と言われ続けてきたのである。

 

しかし、平成の政治家は誰ひとりとして、

この問題を重く見ることはなかった。

 

日本の根幹を揺るがす

凄まじく危険な問題となり得るのに、

 

「こんな問題」に取り組んでも

何の得にもならないので政治は

見向きもしなかった。

 

そして、国民もまた増え続ける高齢者と

    減り続ける若年層を見ても

    他人事のように思って、

 

政治家に「一刻も早く何とかしろ」

訴えることもなかった。

 

政治家も国民も「少子高齢化」の

深刻な問題にうまく気づけなかった。

 

しかし、平成の終わりが近づくにつれて

少子高齢化の弊害が次々と現れるようになり、

 

人々は日本の足元が

崩れていこうとしているのが

「やっと見えた」のだ。

 

◇ 地方がどんどん過疎化していき、

    限界集落が次々と生まれるようになった。

 

若年層が経済的な問題を

気にして結婚しなくなった。

 

子どもも増えなくなった。

社会保障費が莫大に膨れ上がるようになった。

 

税金も過酷になった。

イノベーションも生まれなくなった。

 

不動産も下落した。

 

こうした問題が次々と起きるようになり、

もう取り返しが付かないのではないかと

思うほど危険な状態になって、

 

日本人は

 

「ひょっとして、少子高齢化は

  日本を蝕むガンなのではないか」

 

と気付くようになっていったのである。

 

・地方の過疎化

・限界集落

・社会保障費の増大

・介護問題の深刻化

・税金引き上げ

・イノベーション欠如

・内需の縮小

・日本企業の不振

・労働人口の減少

・不動産の下落

・空き家の増加

・自治体の赤字

・外国人の増加

・日本文化の硬直化

 

これらすべてが少子高齢化の

進行で起きた問題である。

 

◇ 他にも多くの問題が、

少子高齢化」によって引き起こされている。

 

少子高齢化が起こした問題が、

また別の問題を起こし、

 

玉突き状態になって

全体を悪化させているのが

今の日本の姿だ。

 

◇ 新しい時代「令和」になると、

    こうした問題はさらに悪化し、

 より深刻な事態を日本社会に引き起こす。

 

平成」が放置した問題は

令和」にツケが回されているため、

 

令和」は幸せいっぱいの時代になる

というのはあまりにも楽観的すぎる。

 

もし、少子高齢化という

巨大な問題に対して何もしないのであれば、

 

令和」は日本という国に

とどめを刺す時代になりかねない。

 

それほどの危機感を、

政治家も国民も持つべきなのである。

                                        つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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