◇ 平成元年以降に生まれた
“平成世代” が続々と社会人となり、
昭和世代とのジェネレーションギャップが
話題になったのもつい最近のことに思えるが、
そんな平成も2019年4月に終わりを迎え、
新たな元号へと改元される。
昭和の終わりに生まれた
“80年代生まれ” も
いまや職場では若手から中堅となり、
後輩となる平成世代と関わることが増えている。
ときにはそんな平成世代の後輩が持つ
斬新すぎる発想や行動に頭を悩ませたり、
年配の上司と後輩の間で板挟みにあったり。
80年代生まれのビジネスパーソンであれば、
誰もが職場で少なからず平成世代との
ジェネレーションギャップを
感じたことがあるはずだ。
そこで、平成が終わるこのタイミングで、
“平成生まれの生態” を紹介する。
◇ ソニー生命保険株式会社が、
平成生まれの男女(20歳~28歳)と
昭和生まれの男女(52歳~59歳)を
対象に実施した調査によると、
「自らが考える理想的な仕事とは?」と
質問をしたところ、
<平成生まれの人>
「給料の高い仕事」と回答した人 56.7%
「やりがいのある仕事」と回答した人 43.3%
<50代の昭和生まれ人>
「給料の高い仕事」と回答した人 38.3%
「やりがいのある仕事」と回答した人 61.8%
平成世代の考え方は、
やはり昭和世代と大きく異なっている。
また、「同じ職場で長く働きたいか」
という質問に、
「ステップアップのために転職したほうがいい」
と回答した人が、
平成世代は 32.2%
昭和世代では19.8% だった。
一度就職した会社で努力して出世するよりも、
自らのキャリアアップのために
転職する方が平成世代にとっては魅力的。
そもそも同じ会社にずっといようと
思っていないから、
いずれは関わらなくなるであろう
上司や同僚との飲みニケーションよりも、
プライベートの充実に重きを置くのかもしれない。
◇ では、平成生まれの後輩との
飲みの席などで話題になりそうな、
「恋愛についての考え方」についてはどうだろう?
たとえば、「恋愛に対して積極的(だった)」
と答えているのは、
平成生まれの男性で 32.4%
女性で 45.6% となっており、
まさに草食男子や肉食女子と
いった言葉を連想させる。
さらには、デート代の支払いについて、
「男性が多く支払うべき」と
答えた平成世代は 52.4% となっており、
“ワリカン派”も 47.6% と拮抗している。
72.2% が「男性が多く支払うべき」と
考えている昭和世代と比べると、
この点では大きなギャップがある。
仕事や恋愛に対する考え方も、
世代間のギャップはあって当たり前のもの。
◇「平成生まれの後輩の
発言や行動にイライラしてしまう…」
そんな人にとって、
今回の改元のタイミングで、
改めて平成生まれの “生態” を
把握しておくことが、
平成世代とうまく関わるための
第一歩となるのではないだろうか。
ましてや、80年代に生まれた
ビジネスパーソンの多くは、
あと20年もすれば平成どころか次の元号を
背負った○○世代の部下を持つことになる。
自分たちが若手から中堅へと
差し掛かるいまのうちに、
後輩や部下の新しい発想や行動を
理解する柔軟さをもって、
世代間のギャップをものともしない
コミュニケーション力を
高めておきたいところだ。
今日一日の人生を大切に!