「万事を決断するに、
仁愛を本として分別すれば、
万一、当たらざることありとも遠からず」
◇ 決断は難しい。
小早川隆景(こばやかわたかかげ)は
戦国・豊臣期の武将。
中国地方の大名毛利家の実質的な
総師として難しい決断を迫られていた。
その決断は見事なもので彼の存命中、
毛利家は安泰であった。
◇ 隆景が正しい決断ができたのはなぜか。
不思議の思った黒田長政(初代福岡藩主)が
決断の秘訣をたずねた。
「分別に肝要なことはあるのか」
隆景いわく
「それはある。分別の肝要は仁愛である。
仁愛なき分別は、智が巧みでも皆あやまり」
と言い、冒頭のように述べた。
結局、
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあるということ。
自分の利得だけで物事を決めたときは、
一見得に見えても、
見込みがはずれたとき、破滅する。
決断するときは
「心中に一抹の仁愛を」
戦国きっての戦略家はそう説いている。
◇ 仕事も同様!
決断するときは、部下社員に
一抹の仁愛をもって臨めば、
判断を誤ることはない。
しかしこれがなかなかできない。
<今日の名言>
千日の稽古を鍛とし、
万日の稽古を練とする。
宮本武蔵
*これを鍛錬というのです。
これだけの努力が必要です。
今日一日の人生を大切に!