◇ 心理学者のエレン・ランガーと
ジュディス・ローディンは、
ある老人ホームの2つのフロアーを
任意に選んで、2つのグループを
つくって研究を行った。
◇ 一方のフロアで暮らす入居者には、
彼らが必要とするすべての
サポートを提供した。
生活スケジュールを決めることから
部屋の植物の水やりまで、
介護者がありとあらゆることを
彼らの代わりに行なった。
◇ もう一方のフロアの入居者には、
ある程度の責任と選択の自由を与えた。
たとえば、そのフロアの老人は
自分で植物を選び、その手入れもまかされた。
いつ映画を観るとか、
どの場所で訪問者を迎えるかなど、
生活のなかでの選択筋も多くある。
自分のやりたいことを選ぶ機会を
たくさん与えられた。
◇ 1年半が経って、
2つのグループの違いを調べると、
その差は歴然としていた。
毎日の生活で多くの選択をしている
グループのほうが、
入居者自身と介護者のどちらの目から見ても、
ずっと健康状態がよく、
活発で落ち込むことも少なく、
自信に満ち機敏で陽気だった。
そして、おそらくこの研究において
最も特筆すべき結果は、
生存率の違いだ。
責任と選択の自由を与えられた
グループの生存率は、
すべてのサポートが与えられたグループと
比較して2倍も高かったのだ。
植物への水やりや観る映画を
選ぶといった小さな選択が、
人生の質を向上させただけでなく、
寿命も延ばした。
◇ 人は 「やらなくてはいけない」
から 「やりたい」に変わるとき、
また、「命じられて動く」のではなく
「自由に選択する」とき、
その人の人生は大きく変容する。
小さな選択が大きな違いを生む。
◇ 会社から、上司から、
親兄弟から 他人から
言われからするのではなく、
やらなければならないことを、
「やりたい」に変えることができれば、
「あなたは大きく変わっていくはず」
ましてやこちらのほうが
寿命も延びるということであればなおさらだ。
延命のためにも、自ら選択し、
積極的に行動することが大事なのだ。
<今日の名言>
賢い人は聞き、愚か者は語る
ソロモン
*本当に賢い人はべらべらと
しゃべったりしない。
今日一日の人生を大切に!