しかして希望せよ      vol.337

 

「待て、しかして希望せよ」とは、

       アレクサンドル・デュマの名作

      「モンテ・クリスト伯」

        最後に出てくる有名な言葉だ。

 

「モンテ・クリスト伯」といえば、

日本では「巌窟王」として

親しまれてきた作品である。

 

◇ 主人公が友の裏切りで、

   14年間も孤島の監獄に幽閉されてしまう。

 

その間、主人公は、獄中で出会った

老囚人の神父からさまざまな学問を学ぶ。

 

ある時、脱獄の機会を得て、

神父の隠し財産を受け継いで、

 

主人公を追い込んだ人々へ

復讐をはかっていくというあらすじ。

 

なかでも、過酷な投獄生活が、むしろ人生の

ターニングポイントとなるプロセスは、

読む人に大きな示唆と勇気を与えてくれる。

 

◇ どのような状況に置かれても、

    自分の希望を捨てない限り、

 

   助けてくれる人が現われ、

   道は開かれるといえる。

 

人生に豊かな実りをもたらすのは、

置かれた環境ではなく、

 

その人自身の意志と行動によるもの。

 

まさしく

「待て、しかして希望せよ」なのだ。

 

 

<今日の名言>

この世には、幸福もあり不幸もあり、

ただ在るものは、

一つの状態と他の状態との

比較に過ぎないということなのです。

きわめて大きな不幸を経験したもののみ、

きわめて大きな幸福を感じることができるのです。

(中略)

人間の叡智はすべて次の言葉に尽きることを

お忘れならずに。

「待て、しかして希望せよ!」

             第七巻117章   モンテクリスト伯爵

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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