◇ 日本理化学工業は、
知的障害者雇用割合7割を超える
チョーク製造会社である。
その大山会長が、とある方の法要で
禅寺を訪れたときのこと。
たまたま隣の席に住職が座った。
大山会長は住職に質問した。
「うちの工場には知的障害を持つ
ふたりの少女が働いています。
施設にいれば楽ができるのに、
なぜ、工場で働こうとするのでしょうか?」
これは大山会長がずっと考えていた疑問だった。
ふたりの少女は、雨の日も風の日も、
満員電車に乗って通勤してくる。
そして、単調な仕事に全身全霊で打ち込む。
どうしても言うことを聞いてくれないときに、
困りはて「施設に帰すよ」と言うと、
泣いていやがる。
それが不思議でならなかった。
◇ ご住職はこう答えた。
人間の幸せは、ものやお金ではありません。
人間の究極の幸せは次ぎの4つです。
・人に愛されること
・人に褒められること
・人の役にたつこと
そして、
・人から必要とされること
4つの幸せは、働くことによって得られる。
◇ 障害のもつ人たちが働こうとするのは、
本当の幸せを求める人間の証なのかもしれない。
老子にこんな言葉がある。
「率いるためには、従わなければならない」
率いるもの、
すなわちリーダーたる管理者は、
彼女たちの志に従わなければならない。
<今日の名言>
傷を負わせることができないもの、
葬ることができないものが、
わたしの中にある。
岩をも砕くものがある。
それはわたしの意志だ。
ニーチェ
*信念を持ち、何事にも屈しない
「不退転」の決意が固まれば、
どんな困難に出会っても、
心が挫けたりはしない。
決意さえ固めればいいのです。
あとは岩おも砕く強い意志があります。
強靭なこの意志を信じましょう。
今日一日の人生を大切に!