◇ この「情報デザイン」のポイントは、
店主が、お客さんが価値だと感じる要素を、
ワインやコーヒーの中から掘り起こして
語ったことになる。
「こんなことよく思いつくなあ」と
感心する方がいるかもしれませんが、
思いつくのではない。
このワインやコーヒーは、
もともとこういう要素を持っており、
それを考えに考え、掘り起こし、
あの文書になったのだ。
ここは重要なポイントだ。
◇ 最も大切なことは、
価値につながる要素の
「概念化」と「言語化」
チラシを作ることは、
単なる「チラシ作り」ではない。
お客さんから見た価値、
お客さんが価値と思う要素を
どのように概念化・言語化して伝えるかという、
大切な取組ということになる。
単に「チラシを作る」「DMを作る」
「POPを作る」ではなく、
概念化・言語化の重要なプロセスを
やっているという意識。
この点が抜け落ちると意味がない。
◇ セールスのテクニックを高めるとか、
スキルアップするとか、
新しいセールスツールを導入するとか、
目新しい販促手段に変える
といった問題ではないのだ。
お客さまを動機づけて
「買いたい!」
のスイッチを押す一番のカギは、
「商品の価値を概念化・言語化すること」
売れない最大の原因は、
お客さんに価値が伝わっていないこと。
そして伝わらない最大の原因は、
この概念化・言語化がなされていないこと。
お客さんの頭の中に価値が創造されない。
だから買ってもらえないという構図になる。
「商品に価値が足りなかった」
ということではなく、
価値を見出せなかったということ。
商品価値要素を引き出しさえすれば、
売れない商品も売れていくのではないか
ということになる。
つまり、
既存の商品を売れるようにするためには、
その商品から価値要素を
掘り起こさなければならない。
つづく
<今日の名言>
無理に強いられた学習というものは、
何ひとつ魂のなかに残りはしない。
プラトン
*学習は無理にするものではありません。
しかし何もしないと人間であることの
意味さえなくなってしまいます。
できれば次につながるようなものを
遺していきましょう。
今日一日の人生を大切に!