◇ ドル/円は、2016年から円高傾向が2年続き、
サイクル的には、2018年で転換し、
リスクオンによって、円安の可能性が大である。
しかしこれまでの円高値幅が小さい為、
さらなる円高の可能性も否定できない。
結局、どっちにころぶのか、
トンビにもわからない。
しかし、
トンビ博士の予想では、リスクオンが優勢。
◇ では、これから円の価値が下がるとすると、
どうなるか。
「現金をたくさん持っている人が損をする」
ということになる。
” 現金を持っていても、価値が下がるだけですよ。
これからインフレになって、
あなたが持っている現金の価値がなくなります。
もしそれがイヤなら、投資か消費をしなさい。”
と現金の放出をうながすのが、
来年度も続投が決まった
「黒田バズーカ」の狙いなのだ。
◇ アベノミクスは「金持ち優遇」と
批判されているが、これは正しくない。
打撃を受けるのは2000万円、3000万円の
現金を貯め込んでいる人たちなのだ。
円の価値が3割下がった場合に、
貯金100万の人は30万円の損失だが、
貯金1000万円の人は300万円の損失になる。
ところが、日本人は貯金が大好き。
投資も消費もしないままに現金を抱えている。
インフレになればお金の価値は下がるから、
現金は非常に危険な資産になる。
投資をしないことによって、
貯金が目減りするというリスクを
負っているのが、今の日本の現状だ。
◇ もう一方で、「上場企業」という
二匹目のドジョウも
200兆円という莫大な内部留保を抱えている。
もし日本企業が200兆円を使って
新しいことに挑戦していたら、
今の日本はもっと活気があったであろう。
このお金も使わせたいと考えた政府は、
” もう一匹、寝ているドジョウがいる ”
ことを思い出した。
「機関投資家」というドジョウだ。
このドジョウに企業狩りをさせようと思いついた。
①インフレにして預貯金の価値を下げ、
投資させる。
②機関投資家に投資先企業への関与をうながし、
社長を懸命に働かせる。
という2段階で借金を減らそうというのが、
アベノミックスの本質 なのだ。
この本質を見極めなければならない。
もちろんこの方法は、両方とも株高の要因となる。
株価が上がれば、現金の価値が下がって
財政赤字が薄まるという論理だ。
そうだったのか!!
アベノミックスは こういうことだったのか!
株価が上がれば株持ちの資産は増える。
アベノミクスの実体は
「お金持優遇政策」
ではなく、
「株持ち優遇政策」なのだ。
これからは間違いなく動かない人、
リスクを負わない人が、
損をする時代なのだ。
「現金を抱え込む人」
と
「投資をする人」
その格差はどんどん拡がる。
リスクを取ってでもお金を動かしたほうが、
「得策」なのだ。
このことに早く気づいてほしい。
<今日の名言>
リスクをとった者だけが
勝つ時代を生きる。
トンビ博士
今日一日の人生を大切に!