◇ ご存知のように、牛は早く走れません。
そういえば 、高村光太郎の詩に
こんなのがありました。
牛はのろのろ歩く
牛は大地を踏みしめて歩く
牛は平凡な大地を歩く
高村光太郎「牛」
詩にも登場するぐらい、牛はのろのろです。
天候が急変して嵐がやってきた場合、
やがて、牛の群れは嵐に
追いつかれてしまいます。
他になす術を知らない牛たちは、
そのまま移動し続けるしかありません。
その結果、嵐を逃れるどころか、
嵐とともに移動することになり、
雨風を浴び続けることになってしまうのです。
◇ これに対して、バッファローは
実に興味深い行動を取ります。
バッファローの群れは、
嵐が山頂を越えるまで動きません。
そして、平原に嵐がやってくると、
嵐の方向に向かって猛進するのです。
嵐の中を突き進むことで、
バッファローが雨風に打たれている
時間は短くなります。
つまりバッファローは、嵐から逃げず、
嵐に向かって走ることで、
「わずかな時間」しか
苦痛を体験しなくてすむのです。
◇ 私たち人間も、バッファローと同じように、
避けられない問題に積極的に取り組むべきでは
ないでしょうか。
これを「バッファロー効果」 と言います。
バッファローのように問題から逃げず、
正面から立ち向かうのです。
「先送り」しても、問題は悪化するだけです。
そして、私たちが支払わなくては
ならない代償も増えていきます。
私たちは、「楽な道」を選べば
人生が「楽」になると考えます。
しかし、人生を楽にするためには、
「困難から逃げずにすべきことをする」
という「姿勢」が必要なのです。
すなわち
目先の楽な選択は困難をまねき、
目の前の困難に取り組むことが、
充実した素晴らしい人生につながる。
というものです。
みなさん、
困難に積極的に立ち向かいましょう!
バファローのようにね。
<今日の格言>
源泉にたどり着くには、
流れに逆らって泳がなければならない。
流れに乗って下っていくのは、ゴミだけだ。
ズビグニェフ・ヘルベルト (ポーランド詩人)
※ 燃えないゴミにならないようにね。
今日一日の人生を大切に!