◇ お客様に満足してもらえる
サービスを提供するには、
ニーズに応えることが必要不可欠です。
京都・宮川町のお茶屋「花傳(かでん)」の
女将である武田伊久子さんは、
かつて舞妓として多くのお客様と
接した経験から、おもてなしの極意を
端的に言い表しています。
それは、
「色を消し、色を生む」 こと。
なんか、色気とか、色っぽい話と思いきや
そうではありません。
その意味は
「自我や固定観念を消して白になり、
相手の立場に立ってお客様の色に染まること」
だと言います。
ここで言う「色」とは、
自分の固定概念や自我、余計な思い込みのこと。
従って「色を消す」とは、
「それらを一旦全部消して、
自分が真っ白になること」
今風に言えば、
「キャラが立たないようにすること」
その上で、お客様が持っている「色」、
感じたい「色」を感じとって、
それに寄り添う…………
それが 「おもてなし」
◇ 仕事で関わりを持つ人は、
性別や年齢、趣味嗜好など様々に違います。
また、同じ相手であっても、
その日の状況によって、
感情に差があるものです。
ひとりひとりに合ったサービスを
提供するには、経験知やマニュアルを
越えて相手に向かい合うことが必要でしょう。
仕事をパターン化することなく、
お客様が何を望んでいるのかを把握しながら、
その場に応じた行動をとりたいものです。
*今日一日の人生を大切に!