Categories: 学習法歴史

歴史にみる教育のあり方③ vol.1080

田中玄宰は

 「俺は家老を休む」と言って、

  1年間、徹底して勉強。

 

全国の藩政を研究し、

教育によって藩士を締め付け、

 

藩を立ち直らせた実例を

見つけだした。

 

それが 熊本藩 であった。

 

藩主・細川重賢(しげかた)が、

 堀平太左右衛門(堀勝名)
 (ナナクマ・トンビ397号参照)

 という家臣を登用して、

 宝暦改革を行った。

 

藩士を学校で鍛える。

 

鍛えた上で試験をやり、

一定の教育水準に達しない藩士は、

 

場合によっては、録を減らす。

 

成績の良い藩士は

藩政に登用する。

 

熊本藩はこのやり方で効果をあげ、

 

富強になっているらしいとの

情報を得た。

 

そこで玄宰は

    熊本藩に頼んだ。

 

「政治顧問を

      派遣してもらいたい」と。

 

そこで熊本藩士・古屋昔陽(せきよう)

という学者がきた。

 

田中は彼を会津藩の

政策ブレーンに据え、

 

熊本藩と同じような改革を始めた。

 

つまり、会津藩は

熊本藩の教育システムを

そのまま導入して、

 

藩の財政再建を実施しようと

考えたのであった。

          つづく

 

<今日の名言>

過ぎ去ったものは、再び戻らない。

賢者は現在と未来について

考えるだけで手が一杯だから、

過ぎ去った事柄をくよくよ考えている暇や

ゆとりがない。

       フランシス・ベーコン

 

*暇人は過去のことをくよくよ考える。
 賢人はそんな暇はない。
 暇な時間を作らないようにしましょう。

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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