Categories: 一般教養・雑学

季節の色        vol.756

中国では、昔から方角や季節を

    四つの色にたとえてきた。

 

 東西南北の守護神は、

 青龍、白虎、朱雀(すざく)、玄武

 の四神である。

 

日本では、七世紀末から

    八世紀初頭の高松塚古墳や、

    キトラ古墳の壁画に

    すでに描かれている。

 

大相撲の土俵のつり屋根の

四方に下がる房の色も、

青、朱、白、玄 だ。

 

取組みは神事として行われるため、

房には魔除けの意味がある。

 

  また、端午の節句の鯉のぼりの

      五色の吹き流しは、

 

四つの色に黄の一色が加えられ

魔除けの意味が込められている。

 

神社仏閣で使われる

五色の旗や五色の幕、

 

慶事で使われる五色の水引も

同じ理由になる。

 

春夏秋冬の四季には、

    それぞれ、青、朱、白、玄

    の四色があてられ、

 

青春、朱夏、白秋、玄冬

の言葉が生まれた。

 

青春は、馴染みのある言葉だが、

そのほかの季節にも色がある。

 

我々は、普段何気なく使っている色には、

古代中国に端を発する長い歴史や伝統が

あるのである。

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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