◇ 若かりし頃、
同じ落語家の三遊亭円楽師匠と
海に出かけた談志師匠。
ふと見ると、沖まで行っていた
円楽師匠が溺れかけている。
これは一大事。
ところが、
談志師匠は助けにいくどころか、
その場に悠然と座って円楽師匠が
溺れている様を見ているだけだった。
ほかに助ける人がいて、
事なきを得た円楽師匠は、
当然のことながら、
「おまえ、
どうして助けにこねぇんだ!」
と、談志師匠をなじった。
すると、
談志師匠は平然と、
「談志と円楽の二人が死んだら、
落語会は終わってしまう。
俺だけでも生きていりや、
なんとかなる」 と、
いってのけたそうだ。
さすがトンビの好きな
談志師匠だけのことはある。
二人ともすでに鬼籍に
入ってしまったが、
どんな境遇に置かれても
つねに冷静な判断が必要だ。
<今日の名言>
とにかく待っていろ、風は必ず来る。
松尾正彦(明治ホールディングス社長)
*ぽォーと待っていても風はきません。
そこには、信念と情熱が必要です。
今日一日の人生を大切に!