◇ アドラー心理学では、
トラウマを明確に否定する。
いかなる経験も、
それ自体では成功の原因でも
失敗の原因でもない。
われわれは自分の
経験によるショック、
いわゆるトラウマーに
苦しむのではなく、
経験の中から
目的にかなうものを見つけだす。
自分の経験によって
決定されるのではなく、
経験に与える意味によって
自らを決定するのである。
◇ アドラーが「経験それ自身」
ではなく、
「経験に与える意味」によって
自分から決定する、と
語っているところに
注目してほしい。
◇ たとえば、
幼いころに虐待を受けた
といった出来事が、
人間形成に及ぼす影響は
ゼロだとはいえない。
影響は強くある。
しかし大切なのは、
「それによってなにかが
決定されるわけではない」とうこと。
われわれは過去の経験に
「どのような意味を与えるか」によって、
自らの生を決定している。
人生とは誰かに与えられるものではなく、
自ら選択するものであり、
自分がどう生きるかを選ぶのは
自分ということになる。
友達が、
「自分は両親に虐待を受けたから
社会に適合できない」
と考えているのだとすれば、
彼のなかにそう考えたい「目的」が
あるということになる。
たとえば「外に出ない」という目的。
彼が「目的」に沿った
行動をとっていることは間違いない。
われわれは皆、なにかしらの
「目的」に沿って生きている。
つづく
<今日の名言>
自然とは祖先から譲り受けたものではない。
子孫から借りているものだ。
六代目尾上菊五郎
*見方を変えることが大切です。
今日一日の人生を大切に!