アドラー心理学入門① vol.1052

◇「あらゆる結果の前には

    必ず原因がある」とは、

 

 「現在」が「過去」の出来事に

  規定されるということ。

 

しかし、過去の原因にばかり目を向け、

原因だけで物事を説明しようとすると、

「決定論」に行き着く。

 

つまりこの「決定論」に基づいて

考えれば、

 

われわれの現在・末来は、

すべてが過去の出来事によって

決定済みであり、

動かしようのないものになる。

 

「過去など関係ない」というのが、

今回紹介する「アドラー心理学」の立場だ。

 

 

アドラー心理学では、

 過去の「原因」ではなく、

  いまの「目的」を考える。

 

   たとえば、友達が

   引きこもりになった場合、

 

「不安だから外に出られない」

とは考えない。

 

順番が逆で、

 

「外に出たくないから、

  不安という感情を作り出している」

 

と考えるのである。

 

実におもしろい論理である。

 

アドラー心理学では、

  これを「目的論」と呼ぶ。

 

「目的」が常に先行するのである。

 

「アドラー心理学」の立場からいうと

いろんな病的な症状もまた、

 

「外に出ない」という目的のために

つくり出されたものなのだ。

 

これは「原因論」「目的論」

違いということになる。

          つづく

 

<今日の名言>

「信用」するのではなく「信頼」するのだ。

「信頼」とは裏づけも担保もなく相手を信じること。

  裏切られる可能性があっても相手を信じることである。

                                   アルフレッド・アドラー

 

*会社との関係は信頼関係ではありません。
   信用関係です。だから担保が必要です。

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

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