◇「あらゆる結果の前には
必ず原因がある」とは、
「現在」が「過去」の出来事に
規定されるということ。
しかし、過去の原因にばかり目を向け、
原因だけで物事を説明しようとすると、
「決定論」に行き着く。
つまりこの「決定論」に基づいて
考えれば、
われわれの現在・末来は、
すべてが過去の出来事によって
決定済みであり、
動かしようのないものになる。
「過去など関係ない」というのが、
今回紹介する「アドラー心理学」の立場だ。
◇ アドラー心理学では、
過去の「原因」ではなく、
いまの「目的」を考える。
たとえば、友達が
引きこもりになった場合、
「不安だから外に出られない」
とは考えない。
順番が逆で、
「外に出たくないから、
不安という感情を作り出している」
と考えるのである。
実におもしろい論理である。
◇ アドラー心理学では、
これを「目的論」と呼ぶ。
「目的」が常に先行するのである。
「アドラー心理学」の立場からいうと
いろんな病的な症状もまた、
「外に出ない」という目的のために
つくり出されたものなのだ。
これは「原因論」と「目的論」の
違いということになる。
つづく
<今日の名言>
「信用」するのではなく「信頼」するのだ。
「信頼」とは裏づけも担保もなく相手を信じること。
裏切られる可能性があっても相手を信じることである。
アルフレッド・アドラー
*会社との関係は信頼関係ではありません。
信用関係です。だから担保が必要です。
今日一日の人生を大切に!