◇ 成果主義はアメリカから
やってきたと言われているが、
それが広がった背景には、
アメリカ独自の開拓文化が
大きく影響した。
新しいものを切り開いた人が、
アメリカを作ってきた。
だから、何かを創り出した人や、
目に見える結果を残した人を、
評価していきましょう、
という考え方が定着した。
しかし成果主義にはちゃんと事前に
用意されているものがあった。
それは、勝者に対しても敗者に対しても
しっかりしたフォロー体制だ。
◇ 勝敗があるわけだから、
精神的にも揺れる。
そこで、いろいろなドクターを
常駐させている。
日本では見落とされがちだが、
ときには勝者も甚大なストレスを受ける。
だからアメリカの大企業では、
出世すれば、
メンタルドクター、
ヘルスドクター、
コーチの3つが付くケースすらある。
成果主義の残酷さを、
アメリカはよく理解している。
◇ ところが、日本は勝者に対しても、
敗者に対しても、
何のフォロー体制も
整備することなく、
成果主義だけを取り入れてしまった。
表面だけ都合よく拝借して、
中身がスッポリ抜け落ちていた。
これでは、
傷ついて心の病気を抱える人が
発生するのは当然である、
とコンサルタントは言う。
つまり、仕事のの成果だけを
追ってはいけないということ。
そこには、フォローアップの体制が
必要だということだ。
会社とか部署とかにカウンセラーが
常駐できればいいのですが
それはムリ。
そうなるとある程度、
管理者がその役割を
担っていく必要がある。
◇ ある科学者の話を思い出した。
「成果」を問うてはいけない。
問うべきは「納得」である と。
もとより成果には、
運の要素がある。
ひょんなことで成果を上げ、
出世してしまえば、
その勲章が本人を苦しめかねない。
それよりも、
「自分自身が納得できたかどうか」
を追いかける。
誰かが決めた「いい仕事」ではなく、
自分で決めた「いい仕事」に挑めば、
モチベーションは保てる。
トンビ自身、
強く意識している仕事哲学のひとつだ。
納得のいく「いい仕事」に挑もう!
<今日の名言>
人生は気球に似ている。
高く上がるためには、荷物を降ろして
上昇を妨げるものを捨てなければならない。
「人生を変えるレッスン」
ラファエル・ジョルダノ より
※ 何かを得るためには、
何かを捨てなければならない。
今日一日の人生を大切に!