◇ 高齢化社会を迎えようとしている
日本国民にとって最も関心の高い
「年金問題」
その年金がもはや支払われるのかさえ
怪しくなってきた。
近い将来、
本当に年金は払われ続けるのか?
◇ 中部大学教授である武田邦彦氏は、
自身のメルマガで、
「年金は崩壊する」
と持論を展開し、
年金以外にも今後の日本に起こりうる
さまざまな現象を予測している。
よく「年金は崩壊しない」
という学者もいるが、
それは「60歳から月10万円」という約束が
「85歳から月2万円」になっても
「年金は年金だ」という、
架空の話にすぎない。
我々にとっての年金とは、
「最低限の老後を生きるためのお金が、
定年のころから支給される」
これを年金と定義していた。
そしてまじめに仕事をして
このお金を手にすることができれば、
「これからの人生は
『揺り籠から墓場まで』
生活が保障される」
という認識が確かにあった。
だが、ここにきて
それは砂上の楼閣であり、
蜃気楼であり、
錯覚であったことに気づかされるのである。
◇ これからのの日本社会は
「少子高齢化対策」とか、
「保育所を整備して
子供を産める環境を作る」
などとはまったく関係なく、
急速に50歳以上の人が
過半を占めるようになるという
揺るぎない事実が横たわっている。
かつて、厚生省の年金課長が
このように述懐していた。
積み立てた年金は貰う頃には
価値がなくなっている。
その時には賦課型年金に
すればよいと言っても、
負担すべき若者はすでにいない。
つまり、近未来の日本社会はどうみても
「年金が支払われる」ということは、
非現実的 ということになる。
◇ このことを政府も、
メディアもほとんど報道しない。
年金は「赤字だから」という理由で
徐々に支給年齢と支給額が減り、
さらに現在すでに行われている
「介護保険料」などが
いつのまにか導入されることになる。
もともと高齢になれば「介護」が
必要な人が増えるわけだが、
最初から年金の計算に入っていない。
上述の年金課長の発言から、
政府はまったくそんなレベルでは
ないことがわかる。
したがって、我々は政府に頼ることなく、
個人で個人の人生を考えるしかない。
つづく
今日一日の人生を大切に!