◇ 例えば、1980年には
高齢者を含む3世代同居世帯が
圧倒的に多く,
全世帯の
50.1% を占めた。
当時はこれが
高齢者を含む 標準世帯 だった。
ところが2000年には
夫婦世帯が 27.1% と逆転。
以後、この夫婦世帯が標準世帯
として扱われるようになる。
そして、その後すぐに
単身世帯 も増え始め、
16年にはその比率は27.1%と
夫婦世帯(31.1%)に近づいてきた。
厚労省の資料によると、
単身高齢者の年間年金受給額(16年)は、
平均 147万8000円
しかも100万円未満が
31.4% を占める。
単身だけに、
他に収入がなければ,
月額10万円に満たない
低年金で暮らすことになる。
◇ 単身世帯の増大がこの先、
さらに続いていけば、
やがて大量の貧困層を
生むことになる。
31年以降の低年金者の年金年額は
約50万円、
中間層でも約90万円になる──
◇ 将来の高齢者1人の年金額を
推計した結果では
次のようになっている。
00年以降の日本人1000万人の結婚、
出産、離婚、就職、離職、家族との同居、
別居、所得などのデータを解析。
それぞれの属性に応じて、
高齢時にいくらの年金を
得ることになるかを推計。
例えば、
就職して正社員で働き続けるか、
途中で非正規に転じるか、
賃金水準はどうなるか,
といったデータを基に、
将来の年金額の分布を
算出するという手法を用いている。
その結果、
年金額が下位4分の1の人たちの
年金年額は 約50万円 にとどまった。
◇ 今でも高齢者世帯は
すべての年齢層で赤字になっている。
しかも今、年金の受給開始時期が
段階的に延びている
60~64歳の収支が最も厳しい。
こういう状況下で、
年金受給開始年齢が
70歳になったらどうなるのか。
あなたは、
年額50万円の生活が
想像できるだろうか。
好むと好まざるとにかかわらず、
働き続けるしかない
「無定年」時代は
もう足元まで迫っているのである。
さあ!
現実に起こるこの未来予測を見て、
あなたはこれからどうするのか!
豊かな老後に向けて
いまから準備をする必要がある。
完
今日一日の人生を大切に!