死ぬまで働く「無定年」時代の到来 ①     vol.969

60歳で定年を迎え、

    悠々自適の余生を送る。

 

そんな時代は過去のものになる。

 

少子高齢化が進み、

年金財政が逼迫しているからに他ならない。

 

年金を受け取る年齢は上がり、

受け取る金額が激減する可能性もある。

 

一方で、医療費や介護保険の

自己負担は増していく。

 

生計を立てるために

働き続けなければならない現実が迫る。

 

いわば、定年がなくなる

「無定年」時代の到来だ。

 

老後を年金だけに頼れない時代に、

どう生き抜くか。

 

これからの働き方を考えてみることにする。

 

◇ 公的年金積立金が2050年代に

    枯渇するとの試算が出てきた。

 

現役の所得に対する年金給付率は

50%を割り、高齢者の生活を揺るがす。

 

政府見通しのままでも

「年金額」は大幅縮小。

 

高齢者は長く働く社会になる。

 

少子高齢化社会の日本。

 

現役世代が負担する保険料を

高齢者の年金に充てる

「世代間扶養」を基本とする中、

 

現役世代はどこまで高齢者を

支えられるのか。

 

それは今の現役世代が将来、

年金をきちんと受け取れるのか、

 

ということでもある。

 

そもそも、年金の財源は

  どうなっているのか。

 

2018年度予算での高齢者へ支払われる

年金給付総額は 55.1兆円 に上る。

 

このうち7割に相当する38.5兆円が、

現役世代からの保険料収入。

 

自営業者であれ、無職であれ、

20歳以上60歳未満の国民が

加入する国民年金と、

 

会社勤めの従業員と雇用主が

折半して負担する厚生年金から賄われる。

 

さらに2割強の12.7兆円分は税金で、

それでも足りない分を過去の公的年金の

余剰資金からなる年金積立金で補う。

 

政府は100年後も安心だ」という。

 

資料によると、

確かに2110年度も積立金が残っている。

 

この額は公的年金の給付額の

1年分に相当し、

 

2110年度以降はこの規模で

安定すると目論む。

          つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

トンビ博士

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