Categories: 世界情勢

分散により世界の組織は解体する ①  vol.948

◇ 現代人は「競争の世界」

  住んでいる。

 

 米国も中国も日本もEU諸国も

 ASEAN諸国もアフリカ諸国も

 例外なく日々競争しているのである。

 

かつての、ソ連、中国等の人民たちは、

平等に貧しかったが、

 

一部の支配階級は当然のように

富を独占していた。

 

しかし、社会主義、共産主義のままでは、

経済成長が見込めないとわかり、

中国は「改革開放政策」を打ち出した。

 

◇ ビジネス面では資本主義国家と

  変わらない競争社会をつくり出し、

  中国経済は大きく成長した。

 

 しかし競争が進むと、もちろん

 競争の範囲が拡大する。

 

例えば、

地区大会で優勝した人は

県大会に進み、

全国大会へと勝ち抜いていく。

 

その後、アジア大会、世界大会と進み、

当然、世界一を目指すようになる。

 

しかし、一度も負けない人は一人だけで、

大多数は敗者にすぎない。

 

スポーツならこれで良いが、

これがお金の勝負になると、

 

一人の超金持ちと大多数の貧困者が

生れることになる。

 

こうなったら社会は硬直し、

発展が望めない。

 

競争が終わった世の中には、

たった一人の独裁者が残るだけである。

 

◇ 独裁的な世界は、

  大多数の人々が不幸になる。

 

 そのため、

 常に競争が行われる環境を整備し、

 

人々は努力して技術を向上させ、

多くの人が幸せになることを

目指すのである。

 

◇ 健全な競争を継続するために、

  独占禁止不正競争防止などの

  政策が必要になる。

 

   しかし、一度富を手にした者は、

   それを手放したくはない。

 

更に巨大な富を生み出し、

それを維持したいと思うのである。

 

人間だから致し方ない。

 

そして、それを実現したのが

共産主義である。

 

共産主義とは、全ての人が

平等になるシステムではない。

 

共産党は、

一部の人の独占的な富を守り、

大多数の人を管理、支配し、

 

革命や反乱による支配者の交代を

させないことが目的である。

 

富を集中し、獲得するためには、

グローバリズム が必要になる。

 

世界で最も生産コストの低い国で生産し、

最も高く売れる国で販売する。

 

このようにすれば、最大の利益を

獲得することができる。

 

グローバルな競争の結果、

世界的な大富豪が生まれるのである。

           つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

トンビ博士

Recent Posts

中国人の歴史認識⑫  vol.1121

◇ 抗日戦争中、  …

12か月 ago

中国人の歴史認識 ⑪ vol.1120

◇ 今日、中国の人々は、 &n…

1年 ago

中国人の歴史認識⑩ vol.1119

◇ 現代の日本人にとって、 &…

1年 ago

中国人の歴史認識⑨  vol.1118

◇ 中国の歴史的記憶の中で、 …

1年 ago

中国人の歴史認識⑧  vol.1117

◇ 1931年9月18日 &n…

1年 ago

中国人の歴史認識⑦ vol.1116

◇ 中国で歴史が語られる場合、…

1年 ago