Categories: 経済

孫氏の描くコロナ禍の「最悪のシナリオ」①  vol.930

ソフトバンクグループの

    孫正義会長が

    昨年、重大な発言を行った。

 

以下は、昨年1117日に行われた

オンライン・イベントでのものになる。

 

「手持ちのキャッシュを

 800億ドル(8.3兆円)用意した」

 

「この23ヶ月であらゆる災害が起こり得る」

 

「大手企業が突然破綻して、

 ドミノ現象を起こす。

  最悪のシナリオに備える」

 

参考:ソフトバンク孫正義氏「手元キャッシュ8.3兆円、

    楽観的だが短期的には突発事態も予測」

  – TechCrunch Japan20201118日配信)

 

この発言を見る限り、

 孫氏は今後の経済見通しに関して

 かなり悲観的であることがわかる。

 

世界各国でワクチンの接種が

始まったとは言え、

 

新型コロナウィルスによる

経済情勢の悪化は何も解決しておらず、

 

冬になって日本を含む世界中で感染が

爆発的に拡大している状況だ。

 

イギリスでは、より感染力の強い

変異したウイルスが拡大しているとされ、

 

ジョンソン首相は再び

ロックダウンに踏み切った。

 

これが世界で猛威を振るうことになれば、

 

ワクチンも果たして効果があるのかどうか

疑わしいということになる。

 

一方で、このような状況を無視して、

   年末より株価は上昇を続け、

 

1月8日には、28000円を超え、

バブル期の最高値を更新するという有様だ。

 

株高の背景には、

新型コロナウィルスによる経済悪化を

見越した大規模な金融緩和や財政出動がある。

 

各国は金利の引き下げや

多額の無利子貸付、給付金の実施等により、

お金を野放図にばらまいている。

 

政府は何が何でも倒産を防ごうと

    融資を強化するよう銀行に

    呼びかけており、

 

  どの企業も潰れようがない

  状況にも見える。

 

企業が潰れる可能性が低く、

 

そこに金融緩和による

ジャブジャブのお金があるとすれば、

 

投資家としてはノーリスクで

お金を突っ込めるように感じるだろう。

 

それがモラルハザードとなっている

側面も否めない。         つづく

 

 

今日一日の人生を大切に!

 

トンビ博士

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