◇ ある女性が8000円の
芝居のチケットを2枚買った。
ところが劇場に着いてバックをあけると
チケットがない。
質問1 この女性はチケットを
買い直すだろうか。
◇ ある女性が芝居を
見ようとして劇場に行き、
8000円のチケットを
2枚買おうとした。
ところがバックを開けると、
チケット代として用意した
16000円がなくなっている。
ただし、クレジットカードは持っている。
質問2 この女性はチケットを
買うだろうか。
◇ フレームが違えば、
計上する勘定は異なり、
損失の意味合いも
それに大きく左右される。
チケットをなくしてしまった場合は、
これは損失として「芝居」という
勘定に計上される。
もしあらためてチケットを2枚買えば、
同じ芝居に倍払うことになり、
芝居の価値としては高すぎると
感じてしまう。
◇ これに対して現金をなくした場合は、
一般的に「収入」の勘定に
損失として計上されることになる。
現金を無くした質問2のほうが、
買う可能性が極めて高い。
こちらがいいフレーミングなのは、
失くしたお金は「損失」であり、
「損失」は無視すべきものだからである。
◇ 過去の経緯は問題の判断とは
無関係なのであって、
考えるべきは、目の前にある
買うか買わないかの選択と
その結果だけであるが、
その状況によって、
大きく左右される。
つまり何をなくしたにせよ、
いま関係のある事実は、
「この女性がバックを開ける前よりも
貧しくなった」
という事実はなにも変わらない。
つづく
<今日の名言>
人生の最大の喜びは、
あなたにはできないと
言われたことをすることだ。
ウオルター・バショット
(ジャーナリスト)
*何事もプラスの発想に転換すれば、
それ自体が自己成長をさせてくれる
良い機会となる。
今日一日の人生を大切に!