◇ 自覚の有無に関わらず、
人はみな、一人ひとりの頭の中に
【辞書】を持っている。
その辞書には少なくとも
「言葉と意味」がセットになって
記述されている。
◇ たとえば
一般のビジネスパーソンであれば、
脳内辞書の中に、
【営業(セールス)】という
単語が記載されている。
どんな会社にも、
あるいは個人事業主であっても、
仕事の中に「営業要素」は
必ずあるわけだから当然だ。
問題は、辞書によって
【営業(セールス)】の説明が
千差万別であるところにある。
◇ たとえばA氏の脳内辞書には、
営業(セールス):
気合い、根性、やる気が重要。
足で稼いで仕事を取ること
と記載されており、
B氏の辞書には、
営業(セールス):
とにもかくにも平身低頭、
踏まれても根強く忍ぶ道芝の如く、
ただひたすらに下手に出ることで
受注を獲得する行為
と記載されていたとする。
あるいは、
別のC氏の辞書には
営業(セールス):
顧客の求めるものを顧客以上に理解し、
きっと、これがあなたの
欲しかったものですよね!の声とともに、
ニーズを真に満たす商品を提示し、
摩擦ゼロで物を販売する営み
と記述されている。
◇ いずれも【営業(セールス)】
についての説明だが、
その説明文の内容に沿う形で、
A氏、B氏、C氏の行動は
無意識に規定されてしまうのである。
つづく
今日一日の人生を大切に!