◇ MMA(総合格闘技)の選手に、
カナダ出身のジョルジュ・サン・ピエール、
というファイターがいる。
通称、GSP
格闘技ファンで
彼の名前を知らない人間はいない。
元UFC世界ミドル級王者
元UFC世界ウェルター級王者
UFC史上4人目の二階級制覇王者
UFC史上最多テイクダウン奪取記録、
90回を保持している伝説的な格闘家だ。
◇ 向かうところ敵なしの
「生ける伝説」だが、
彼は子供の頃、
いじめられっ子だったことを
カミングアウトしている。
もともとは何をやっていても、
自信が持てない内気な子供だった、と。
◇ あるライターが彼に尋ねた。
「あなたの入場シーンを見ていると、
すでに勝つことが、
決まっているように見える。
これから戦うことが楽しみで
仕方がないように見える」と。
その質問に対しての彼の答えが、
トンビは非常に気に入った。
そのつもりで入場している。
“あぁ、間違いなく、俺は今日も勝つ”
と思いながら花道を歩いている。
正確に言うと、
そのつもりで歩くようにしている。
俺は、格闘技を始める前、
もともと、
何をやっても自信が持てない子供だった。
格闘技をやり始めた頃は、
オクタゴンに入るのが怖くて
仕方なかった。
そこで、せめて、自分にだけは
ウソでも自信があるように
振る舞おうって決めた。
まずは自分を騙すことから始めた。
すでにチャンピオンの風格を持って
入場するように意識した。
そうやって行動しているうちに、
本物のチャンピオンになった。
いいかい、“行動”が先なんだよ。
そこに後から、
裏付けされた自信がついてくる。
◇ “Fake it
till you make it
─(成し遂げるまで、そう振る舞え)”
成功するまで、
「成功者のように振る舞え」
という意味になる。
自信があってもなくても、
自信があるように振る舞えば、
自信はついてくる。
◇ 彼はこうも言った。
「自信は精神状態ではなく、
選択なんだ」と。
これも素晴らしいセリフだ。
これがまさに人生を好転させる
ノウハウなのかもしれない。
「自分は“自信がある”という
ボタンをすでに押した。
だから、“自信がある”んだ」
ということだ。
「選択した」から、そうなる。
先に「自信」を「選択」する、
そして次に「行動」をして、
その結果、
「メンタル的にも自信がつく」
と彼は言う。
なによりまず先に「選択」をする。
自分を騙してまでも、
根拠のない自信を持つこと。
◇ これは「自信」だけの話ではない。
複雑な現代社会、情報過多な時代の今、
どんな理論武装で、どんなロジックで、
どう自分のテンションを高めるかを
延々と追求するよりも、
まずは
「そう決めて」
「行動をして」
「体現しつつ」
「裏付けをとりながら」
その結果、
「自信になる、
メンタルが向上する」
そういうロジックだ。
このロジックが極めて重要だ。
とりあえず今状況や気持ちは
さて置いて、
根拠のない自信を持つ。
そうすれば、
成功者に一歩近づくことになる。
今日一日の人生を大切に!